【まとめ版】日米の主要な株価指数に積み立て投資した場合のリスクとリターン

この記事はこんな方向け
  • 過去記事の結果は見づらい・・・
  • ぱっと見でどの指数に投資すればいいのか知りたい

はじめに

耳タコですが、投資の基本はこれです。

  • 長期➡︎一度買ったら長期間寝かせる。ドルコスト平均法を効かせる意味合いも
  • 積立➡︎毎月コツコツ定額で(ドルコスト平均法)
  • 分散➡︎時間の分散(これもドルコスト平均法の意味合い)&資産の分散(地域・資産クラス)

ということで過去5日間にわたって日本からはTOPIXと日経平均株価、アメリカからはNASDAQ、NYダウ、S&P500の計5つの指数を対象に積立年数に応じてリターンとリスクはどのように変化していくかを算定した記事を出しました。

この記事はそのまとめ版的な感じで各指数で求めた結果を1つのグラフにまとめて出すことで視覚的にどの指数が優れているかを提示するという位置付けです。

順番で言うと後出しですが、こちらだけ見れば全体感は掴めるのでぜひ最後まで読んでいってください。

日米の株価指数の比較結果

補足:データについて

今回の記事で出す数字は過去5日間で紹介した各指数で積み立て投資した場合のリスクとリターンの評価結果をそのまま使っているため細かい数字が見たい方は各記事を参照ください。

補足:平均リターンについて

ここでの平均リターンとは年率換算した場合のリターンです。

この記事中での定義を紹介しておきます。

年率換算のリターンって?
  1. 例えば、5年間1万円ずつ積立投資した結果倍になったとすると5年間での累積リターンは{(120ー60)/60ー1}*100=+100%です。
  2. 『毎年同じリターンで5年間で+100%になったとすると、その毎年同じなリターン』が年率換算でのリターンです。
  3. リターンをX(Xは+1%リターンなら1.01)とすると
    • 60*X*X*X*X*X=120➡︎Xの5乗=2
    • 5*logX=log2
    • logX=log2^(1/5)
    • X=2^(1/5)=1.1486・・・➡︎リターンは14.7%
    となります

平均リターン

平均リターンの標準偏差

平均リターンー3σ

平均リターンの最小値(実績)

プラスになる確率

おまけ:シャープレシオ

シャープレシオとはこういうものです。

  • (リスク資産の期待リターンー無リスク資産の期待リターン)/リスク資産の標準偏差
  • シャープレシオが高いほど同じリスクで得られるリターンが高いor同じリターンを得たい時に抱えるリスクが小さい
  • ただしリターンがマイナスの場合は上記とは異なる

もしシャープレシオが小さかったら、リスクを負ってるのにリターンが割に合っていないと言えます。

そんなシャープレシオはご覧の通りです。

日本株は積立投資をしてもハイリスクローリターン

以上紹介したグラフから言えることは以下です。

  • 長期的には日本の指数は米国の指数よりリスク(標準偏差)が高いのにリターンが悪い
  • 米国の中ではNYダウがシャープレシオの観点で◎、リターン自体もNASDAQに負けず劣らず

ということで個別記事でも書きましたがNYダウは30社しか選別していないのにリスク分散の上では有利なはずのNASDAQ100、S&P500よりもリスクが低いという驚きの結果です。

S&P500への投資はみんながしてるからつまらんなぁとか合理的に投資したい、でもリスクはできるだけ小さくしたいということならNYダウを第一候補とするのがおすすめと結論づけられました。

以上、投資先を選ぶときの参考になれば幸いです。

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