【2021年読書レビュー】未来のカタチ 新しい日本と日本人の選択

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『未来のカタチ 新しい日本と日本人の選択』です。

これから少子高齢化が進んで日本の人口は減っていくことになります。そうなると今でも報道されているような地方の過疎化とか老老介護、年金といった社会問題がさらに大きくなることが予想されます。

そのような流れの中で日本をどうやって活性化する方向に持っていくか、たとえば高齢者が生き生き暮らせるとか子育て世代が子供を育てやすくするにはどうあるべきか、そのヒントになるのが本書です。

本書の構成
  • 人口減少対策としての外国人労働者
  • より不確実になる社会
  • 少子化対策としてのネスティングボックス構想
  • コロナ禍で見えた日本の課題と可能性
  • 地方の過疎高齢化とビジネスチャンス

斬新な少子化対策としてのネスティングボックス構想

少子化対策というとさまざまありますが、次のような批判があるのも事実です。

  • 保育園の無料化⇨それよりも入れないことが問題だ
  • 子供手当⇨所得制限あるっておかしくない?
  • 高校無料化⇨義務教育じゃないんだから、別のところに金かけるべき

それに対して少し観点が違うのがネスティングボックス構想です。具体的には「子育て世帯だけが入れる住居でスーパーや保育所、小中学校などを併設する」というものです。

この効果として以下が挙げられています。

  • 保育所預けられない問題が解決する
  • 割安な入居費用の設定により子育てがひと段落して引っ越ししないといけなくなるまでの貯蓄もできる

著者は中学卒業までとしている基準も味噌です。子供が高校まで行ってしまえば居住地どこがいいとか、子供の部屋はどうするのがいいかも方向性が見えてきます。

家を買ったはいいけどライフスタイルが変わって合わなくなったというリスクを回避できる点でも有効なプランだなと思います。

自分の思いは「まずは一億総括動社会を」

この本のいいと思ったところ

  1. 日本の問題も可能性も両方わかる
  2. 将来に幾分の期待が持てる

ブルーバックスで発行されるものは大体が特定の分野に深掘りした本であるため、難しいのがお決まりですが、どういうわけか本書はスルスル読み進められました。自分が興味持って買ったからかもしれませんが。

人口が減っていくイコールお先真っ暗なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、やりようによっては本当の意味で「1億総活躍社会」が実現できます。その一案になるのが本書に書かれているネスティングボックス構想とかプラチナタウン構想だと思いました。

本書の内容に関連して思ったこと

目先の日本の問題は働き手をどう確保するかとか年金問題どうする?といったもので、それに対しては高齢者にも働いてもらう、以上!で終わっているのですが、働いていない方にも地域貢献やボランティアなどでMPを割いてもらう努力もいるかなと思います。

例えば登下校の見守り隊とか街のお祭りの補助など、高齢者でもできることはあります。働くor働かないだけでなく、第3の選択肢を用意して社会活動に参画してもらえるだけでも将来の真っ暗は改善されるんじゃないかと思ってます。

できれば上記のような活動でもアルバイトくらいの賃金があればベストですけどね。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中8点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりです。どうせなら未来には可能性を感じて生きていきたいですよね。本書のような構想が実現するなら公費投入は賛成ですし、そのための納税は喜んでやりたい所存です。

  • 日本のメガトレンドになる問題を知っておきたい
  • 将来に期待が持てるような話を聞きたい

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