この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『40歳からは食べてはいけない病気になる食べもの』です。
美味しいものは得手して健康に悪いものが多いです。そういうと一部の方から「本来人間にとっての美味しいものとは健康にいいものであってジャンクフードや加工食品を美味しいと思うのは異常だ!」と言われそうですが、そんなこと言われても「美味しい」と感じるものは仕方ありません。
さて、歳をとると段々が無理が効かなくなったり、体にがたがきたりして病院にお世話になることも増えていきます。
本書の著者はそうした背景下で日本の医療費が年々増えていることを問題視しており「医療費(健康保険料)にたくさんお金が使われるくらいなら、それ以前に健康に投資すべきだ」という思いのもと筆を取られています。
医療費(ここでは国庫負担としましょう)が上がっているのは一人当たりもそうですが、医療費がよくかかる高齢者の比率が多くなっているのも事実です。
個人的には
- 高齢者は3割負担ではなく4割、5割負担にする
- 保険料自体を上げる
としたらいいのにって思います。民間保険だって年齢が高いほど加入時の保険料は高いわけですから公的保険といえども病院のお世話にならない若者や現役世代が割を食うのはおかしい。
- 日本の健康事情
- 白い悪魔の三兄弟
- 加工食品と添加物の危険性
- 満腹なのに栄養不足という矛盾
- 油の選び方
- 塩の選び方
- 原点に立ち返った食事の重要性
- ファストフードは「食べ物」ではない
食事の質は健康の質!
以下、本書の中でぜひ頭に入れておきたいと思った内容です。
- 生活習慣病は生活習慣が悪いから「生活習慣病」なのであって医者にかかってなんとかなるものではない
- 糖質自体が悪いのではなく、「白い悪魔の三兄弟」が悪い
- ファミレスやファストフード店で提供されているものは「食事のようなもの」
糖質制限がここまで広まった現代だからこそ、そして、自分が糖質制限ダイエットを何回もしてきたからこそ糖質については強調しておきたいです。
- あくまでカロリー。同じカロリーなら同じだけ痩せる(経験済み)
- ずっと続けてると反動あり(経験済み)
- 人工甘味料はブドウ糖やコーンシロップと同じ。糖質じゃなければOKはおかしい
後段で述べられている油や塩の話も一緒ですが、一緒くたにしてOK NGではなくていいもの悪いものがあることをきちんと知っておかないといけません。
第一、今糖質制限を広めているお医者さんって最初からそれを肯定していたというよりは自分が糖質を摂りすぎた不摂生な生活がきっかけになっています。
糖質が悪いんじゃなくて糖質を摂りすぎるような極端な生活をしていたことが悪いんじゃないかと最近思いつつあります。
いい食事からいい健康、人的資本へ
この本のいいと思ったところ
- フラットな意見である(糖質制限信者ではない)
- 具体的な食品の提示を避けている
個人的には2点目を評価です。魚類とか豆類という言い方はしていましたがこれさえ食べればいいという踏み込みがなかった点がいいと思います。
例えば塩の話でも他の本だと「〇〇という商品がいいですよ」とまで言っているのですが(それが悪いとは言いません)、それだとこれだけ食べておけばいいんだ!と曲解しかねないリスクがあります。
これは読者側の問題なのですが、そこに対して具体的な言及を避けることで読者に考えさせるようになっています。それを狙ったかどうかはわかりませんけどね。
本書の内容に関連して思ったこと
人的資本とは「長く働けること」とか「常にいいパフォーマンスができること」と言い換えられます。そもそも長く働きたくないとか怠惰に暮らせればいいやという人は適当にしてもらって一向に構いませんが、人生100年時代にあって
- 働くかどうかはおいといて、働きたい時に働けるようにしたい
- いつまでも旅行やスポーツを楽しめる体力は維持しておきたい
こう思うのであれば人的資本の維持拡大は必須です。
この点で節約を目的に野菜の摂取が不足してる自分は不合格ですね。
金融資本だけでなく人的資本も。貯金や投資を頑張っている人ほど立ち返りたいところです。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- そろそろ健康に気を使おうと思っている
- 食べてはいけないものだけ最低限知っておきたい
今の常識は将来の非常識かも。常に情報はアップデートされ得るので、アンテナを高くして最適解をアップデートしながら健康的な習慣、少しでも取り込んでいきましょう。