この記事のもくじ
まえがき
7月に参議院議員の選挙が控えております。参議院選挙は衆議院と違って任期を待たずに解散して選挙・・・なんてことはなく3年に1度定数の半分を入れ替えるための選挙が行われます。
2021年に引き続きの選挙です。
- どうせ実現しない
- 実現するとしても元言ってたのから随分と方針転換する
と思うのは山々ですが公約として書かれている以上、実現される可能性は0ではありません。そうなったら影響を受けるのは国民。選挙に行った上で「言ってた公約と違うじゃないか」と文句を言うならまだしも、選挙に行かないで文句を言うのはお門違いです。
ですから是非選挙権がある人は貴重な意見表明の場として選挙に行った方がいいと思います。どうせなら公約を知った上で投票する方が後々の納得感にもつながると思います。
そこで2021年と同様、自分の勉強がてらいくつかの政党が打ち出している政策を紹介していきます。今回は大阪では絶対的な人気を誇る日本維新の会です。日本維新の会の政策・公約はこちらから閲覧できます。
ここで今回の大まかな政策を引用しておきます。昨年と同じく「維新八策」です。がキーワード。前からですけど、改革って言葉が目につきます。これまでもそういうことをしてきた政党ですし、カラーが強く表れています。
- 「身を切る改革」と徹底した透明化・国会改革で、政治に信頼を取り戻す
- 中央集権の限界を突破する統治機構改革、地方分権と地方の自立
- ウクライナ危機を受けた、安全保障の抜本強化とリアリズム外交
- 減税とコロナチア王、日本を再び飛躍させる緊急経済対策
- 「日本大改革」に向けた税制改革・社会保障制度改革・規制改革
- 教育・子育てへの徹底投資、多様性を支える社会政策
- 国土と国民を守る危機管理改革、未来のための科学技術・環境政策
- 憲法改正に正面から挑み、時代に適した「今の憲法」へ
自分が気になった2022年の政策
政府による臨時給付金は被災地等への寄付とする
政策を紹介する一連の記事で抜粋しているものは基本的に自分が肯定的に捉えているものを出していますが、これは例外的に反対です。
議員だろうが、なんだろうが一個人としてもらったお金の使途を制限される筋合いはありません。もし「国民からもらった税金が原資なんだから」と言おうもんなら結果的に税金から給料をもらっている公務員は全員好き勝手使っちゃいけんことになります。あんまりです。
寄付を受けることになる各自治体なり土地の方からしたらもらえれば一緒かもしれないけど「政党としてやれって言われたんで寄付しました」って言われても気を害するだけなので自分だったらやめてほしいです。よっぽどうわべだけの対応をしてるように感じられてマイナス印象。
NISA制度は恒久化
ぜひお願いします!ていうやつです。
わざわざ書かなくても、もし今の期限(つみたてNISAの場合の新規投資は2042年まで)で本当に終わっちゃったら当該の世代から文句間違いなしですからなんらかの形で非課税制度は作るなり残すなりするんでしょうが、今のうちに恒久化してくれる方が投資する側も前提条件が固まってありがたいです。
某自民党の方は拡充というフワッとした言い方しかしてくれないので不安です・・・。
医療保険における保険料割引制度
これは当人の健康状態に応じて保険料を値引きするというもの。
普通の民間保険だって年齢が低かったりBMIや血圧が正常なら保険料が安くなる制度がありますよね。それはそういう人なら保険にあやかる可能性が少ないので保険料での負担を減らしても問題なし(逆にこいつ絶対病気なるやろ!と思われる人からあらかじめ保険料で取っとくというのも合理的)。
健康状態の確認方法が難しい(会社で健康診断を受けてるのかとか受けてるにしても受ける項目がまちまち)中でどう制度に落とし込むのか興味があります。ただこれを導入すれば結果的に現役世代の保険料負担が減ることが期待できるので歓迎です。
2021年公約との違い
2021年と2022年の大まかな公約を並べるとこうなります。国民民主と同じくほぼ同じです。ウクライナ情勢を加味した程度ですが、結局それも外交に行き着くので言ってることはずっと変わってません。
2021年 | 2022年 |
「身を切る改革」と徹底した透明化・国会改革で、政治に信頼を取り戻す | |
「身を切る改革」と徹底した透明化・国会改革で、政治に信頼を取り戻す | 中央集権の限界を突破する統治機構改革、地方分権と地方の自立 |
減税と規制改革、日本をダイナミックに飛躍させる成長戦略 | ウクライナ危機を受けた、安全保障の抜本強化とリアリズム外交 |
「チャレンジのためのセーフティネット」大胆な労働市場・社会保障制度改革 | 減税とコロナ対応、日本を再び飛躍させる緊急経済対策 |
強く靭やかに国土と国民を守る危機管理改革 | 「日本大改革」に向けた税制改革・社会保障制度改革・規制改革 |
中央集権の限界を突破する、地方分権と地方の自立 | 教育・子育てへの徹底投資、多様性を支える社会政策 |
現実に立脚し、世界に貢献する外交・安全保障 | 国土と国民を守る危機管理改革、未来のための科学技術・環境政策 |
憲法改正に正面から挑み、時代に適した「今の憲法」へ | 憲法改正に正面から挑み、時代に適した「今の憲法」へ |
もろもろ踏み込んでいる政党、それが日本維新の会
教育とか経済とかどの政党も扱うようなテーマは常識の範囲内で維新カラーを出していますが、それ以上にらしさが出ていると思うのは憲法と皇室制度についてです。
- 平和主義・戦争放棄を残しつつ、自衛隊の位置付けを明確に記載する
- 皇室維持のために旧宮家の男系男子が皇籍復帰できるようにする
他所だと「検討します」とか「憲法改正は賛成or反対」までしか言わないのですが、日本維新の会のハウツーのところまで言及しているので非常に具体的なところまで考えてるなって印象です。抜粋した政策は3つだけですが、他にもNISA制度の話にせよ、マイナンバーカードの位置付けにせよ同様です。
ここまで考えてくれてるんだったら任せてみてもいいかなと思わせる作戦なのかもしれませんが、少なくとも地盤である関西では実績に裏付けされた絶対的な人気があるのでそれが全国レベルでとなったらどうなるか一度見てみたいものです。