S&Pまるまるの2022年実績

まえがき

投資をしている人に突然「S&P??」と話しかけたら100人中99人どころか10000人で9999人はこう答えるでしょう。

500!


でも何もS&Pに続く数字は500だけじゃありません。他のS&Pまるまるという指数も存在します。これは大型・中型・小型それぞれを含むか含まないかで分類されていて、過去に一度それらの値動きってどうなのかを紹介しました。

この記事はS&Pで始まる各指数の2022年値動きを振り返ろうというものです。

2022年のS&Pまるまる

1年間の値動きと2001年以降の値動き

S&Pまるまるのおさらいです。なお、今回のグラフのデータは各指数に連動するETFを使用しています。

S&P〇〇の分類
  • 100:時価総額上位100社(使用データ:OEF)
  • 400:中型株400社(使用データ:IJH)
  • 500:時価総額上位500社(使用データ:IVV)
  • 600:小型株600社(使用データ:IJR)
  • 1500:大型株500と中型株400と小型株600のミックス(SPTM)

こちらは2021年12月の終値を100とした時の1年間の値動きです。

いやあ、分散もクソもないですね。綺麗におんなじ値動き(上がるか下がるか)です。もっとも、今回使っているS&P500以外のETFに投資してる人がどんだけおるんかって話ですが。

年間リターンはこちらの通りです。中小型の方が下落幅少ないとはこれ如何に。

S&P〇〇の年間リターン
  • 100:▲22%
  • 400:▲15%
  • 500:▲19%
  • 600:▲17%
  • 1500:▲19%

ちなみに2021年からの値動きはこの通りです。

引き続き、中小型株の方がリターンがいい状況です。ただ、1500のプロットの通り時価総額の加重平均でいくと中小型株への投資割合は少ないので100や500と大差ないという感じです。

相関係数はどうだった?

上のグラフ見てもらった通りですけど、全くもって分散効果がない強い正しいの相関です。小数点第三位で四捨五入しているので繰り上げての1.00がいくつかあります。

S&P100S&P400S&P500S&P600S&P1500
S&P1000.931.000.950.99
S&P4000.930.960.980.96
S&P5001.000.960.971.00
S&P6000.950.980.970.97
S&P15000.990.961.000.97

この傾向が今後も続くかどうかですね。少なくとも巷で聞かれる「S&P500って言っても実際は上位5社しか貢献しない」という意見は言い過ぎなのかなと思います。切り取る期間によるのは勿論ですが、これ見たら時価総額上位の方がしょぼいってことになります。

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