【書籍紹介】2021年5月に読んだ10冊

ブックレビュー

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この記事はこんな方向け
・読みたい本が見つからない
・本を探すヒントにしたい

はじめに

自分は2020年から月に10冊の読書をはじめました。定期記事として、毎月読んだ本とその中から特に読んでよかった本を紹介します。

さっそくレビュー!

気候を操作する温暖化対策の危険な「最終手段」

読んだ目的:表紙に目を惹かれた、なんとなく面白そうだった

地球温暖化は人間活動のせいだと言う人もいれば地球は数千年のサイクルで温暖化と寒冷化を繰り返しているから関係ないという方もいます。が、温暖化しているのは紛れもない事実です。

自分は小学生とか中学生の頃に冗談半分で「温暖化防ぐなら、人間が住んでいる場所を全部シェルターで囲ってしまって、そんなかに冷暖房完備させて、発生したCO2はシェルターの外に植物植えて吸わせればよくない?」と考えたことがあったのですが、本書ではまさかのそういう絵空事まで含めた温暖化対策の候補や今後研究開発を進める上での課題が述べられています。

タイトルにもある「危険な」というのは本書で紹介されている太陽放射改変(太陽からの放射エネルギーがそもそも地表にこないようにする)や成層圏エアロゾル注入(わざと雲を作って太陽のエネルギーを阻害するイメージ)を実行した場合の副作用に関する検討や、遺伝子操作、組み替えがとやかく言われるように気候を操作してしまっていいのかという倫理的な問題を指しています

そんな絵空事を研究ベースでやっているとは思いもしてませんでしたが、これから実用化されないとも限りませんし、一般市民も知らないよりは知っておく必要があるなと思いました。

人間の器

読んだ目的:よりよく生きるための知恵集め

できるものなら、後悔しないでおおらかに健康に死ぬまで行きたいな〜と思うものです。

本書は日本では大企業中の大企業、伊藤忠商事で社長を勤めた丹羽氏がそんな疑問に答えるような形でよりよく生きるための生き方について書かれています。

この手の本、最近読みすぎてマンネリ感がありますがきちんと新しい気づきもありました。それは

・空気を読むこと≠空気に従うこと
・知識と経験は相互にフィードバック
・計画は思い通りにならないことのほうが多い

経験に基づく発信は巷で言われていることとは一味違って説得力があるなと思う1冊でした。

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣

読んだ目的:ユダヤ人シリーズも位置付けで。

自分には珍しく、同じ著者の方が書いた本をまた読みました(1著者の本1冊しか読まない理由は過去記事で紹介しています)。

本書は著者の本田健さんがユダヤ人大富豪のゲラーさんから聞いたお金持ちになるための秘訣が17個紹介されています。

お金の奴隷ではなく主になるとか、好きなことをやって生きるというのは他の啓発本にも書いてあることで重複しますが、パートナーとの付き合い方失敗の捉え方(諦めた時点で失敗であることが確定する)は初めてみた考え方でいいなと思いました。

確かリベ大のYouTube動画で副業か何かの目標を達成するまでのコツの1つに「目標を達成するまで継続する」て言ってるのがあったはずですが、それと言ってることは本質的には同じのかも。

減速して自由に生きる ダウンシフターズ

読んだ目的:ゆるく生きている方の考え方を知りたかった

セミリタイア、FIREという言葉を知っている方であれば読んだことはあるかもしれません。

大手企業で働いていた筆者が退職後からの旅、ダウンシフトとして飲食店を経営するに至る経緯を通じて、従来の資本主義経済から片足をだして自分らしく生きましょうという趣旨の本です。

本書では筆者なりの考えを持って100%資本主義から離脱しているわけではなく「半自給」+半分は貨幣経済に乗っかった生活をしていますとおっしゃられていますが、資本主義経済を否定しておきながら飲食店を経営して書籍という印税をもらえるツールに手を出しているのがやや矛盾しているように思えて面白いです。

別に筆者が悪いとかいう話ではなくて他にも「資本主義は終わった」という本を出す方がいますが、そういう方も本を売って儲けようというまさに資本主義的な行動なわけです。

自分も稼げるなら稼げるだけいいというよりは、時間も大事にしたい派ですが資本主義という構造がダメとは思いません。格差といっても全てが環境要因ではなくてやるべきことをやった人は上位に、怠けた人は下位になるケースも多分にあるわけです。やっぱり資本主義はいいなという考えを巡らすことができました。

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

読んだ目的:久々に物理の本が読みたくなった

ニュートンは木からリンゴが落ちたのをみて万有引力を着想した、という嘘かほんとかの伝え話は有名です。聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか?

本書は
・重力
・ブラックホール
・相対性理論
・超ひも理論(本書では超弦理論)
といった物理学のなぜ、秘密について網羅的に説明がされています。

ここの話だけでも専門書はいくらでもありますが、このような基礎的、根本的な物理のはなしは理解しづらいのでハードルが高いです。ただし、本書では数式は使わずに定性的な説明に終始しているので入門的に使うのがありではないかなと思いました。

1点難点をあげるとすると図が少ないことです。自分は過去にも上記理論の本を読んだことがありますが、それと比べると本書は新書という形式もあってかほとんど文章なので、ずっと読み進めるのは諸学者にはきついかもしれません。

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「失敗」の日本史

読んだ目的:過去の失敗に学ぶ

自分は「成功の体験談より失敗の体験談を参考にしましょう」と過去の記事で主張しました。これは大昔のものであっても参考になるのでは?そう思って読んだのがこの本です。最初は失敗談に注目するはずだったのですが、日本史履修していたこともあって単純に日本史雑学を楽しく学ぶようにして読み終わってしまいました。

歴史の話は中学校までの話しか知らないという方でも「なんで織田信長は明智光秀に裏切られたんだろう」「なんで源義経は戦は強いのに源頼朝から追討されたんだろう」こんな疑問を持った方がいるかもしれません。本書は時代を代表する様々な人物にスポットをあてて、まずかった行動、考え方が何かを筆者の考察を踏まえて述べられています。あまり有名どころでない人物も多く取り扱われているので日本史トリビアを増やすのにはもってこいの1冊です。

自分が印象的だったのは北条時宗(元寇のときの人物)と伊達政宗の失敗です。特に伊達政宗は数々の修羅場を自己PRで乗り切るという戦の時代にはおおよそ考えられないような立ち回りをしているのが面白いと思いました。

勉強する気はなぜ起こらないのか

読んだ目的:やる気が起こらない状況をなるべく避けたい

「宿題、やらなきゃいけないとわかっているけどやりたくない」「自分で決めたことは続くけど、言われたことはやりたくないな」こう思いがちな方向けにピッタリです。

筆者の研究テーマである心理学の知識をもとに
・やる気とは?
・やる気や行動力が違う要因
・やる気を出すために身をおくべき環境・・・自分よりレベルの高い環境、それとも低い環境?
・楽観主義(ポジティブ思考)でいるべき?それとも悲観主義(ネガティブ思考)でいるべき?
などが解説されています。

たとえば「やる気とは」でいうと
・内発的動機付け・・・やりたいからやる=やることが目的
・外発的動機付け・・・何か理由があってやる=目的のための手段
の2つがあって、内発的動機付けの方がやる気は上がりやすい。また、外発的動機付けの中でも
自己実現やスキル、収入アップを目的としている方が学校や会社での宿題レポートをするよりも内発的動機づけに近くやる気が上がりやすい。

経験ベースでは確かにそうだわ!と頷ける事実ばかりですが、心理学の観点から、というのがいいところで研究でも証明されているなら納得して自分に落とし込んでやる気を上げる方法を見つけられるはず。

問う方法・考える方法 「探究型の学習」のために

読んだ目的:自発的な学びの力をさらに高める

ゆとり世代の自分は小学校のころに総合という科目がありました。自ら何かを調べて方眼紙やポスターで発表するという形式が主。ちなみに自分は当時「自分が住んでいる街の高齢化率と今後の見通し」について調べていました。

余談はおいといて、この総合科目が新学習指導要領で「探求的な学習」に変わります。そこで本書ではこの科目をうまく運用する、児童がきちんと学べるようにするための方法論を主張しています。

というと「なんだ、小学校向けかよ」と思われるかもしれませんがそんなことはありませんでした。本書で言っていることは
・この科目でもっとも大事なこととは?
だけでなくて
・情報の集め方、見方(つねに疑って見る、批判的に。情報の信頼性の決め方)
・人に発表するときのポイント
など大人にも応用できることばかりです。

そりゃ、大人になってから使えないスキルを小学校で教えられても困るけど。

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。心理学的決定論

読んだ目的:タイトルに刺激を受けた。

心理学的決定論って言葉、聞き馴染みがないですよね。これは筆者が作った造語で「この世では全て事前に確定しており、自分の意思は幻影である」という意味です。自分で何かを判断するときに「自分の意思で自分の行動を決める」という意識があるかもしれませんが、本書ではそういうことはなくて、判断するために集まった情報や条件に対して既に判断することは確定しているんだ、といいたいそうです。

付き合う相手を選ぶのも、将来の天気も、すべて今ある条件の元では確定しているというのです。なかなか衝撃的なはなしです。確かに言われてみたらその時々の決断って「当時に戻ってもたぶん同じ判断するだろうな」と思うことはいくらかあるわけですが、実はそれも心理学的決定論に沿った結果なのかもしれません。

WHAT IS LIFE?生命とは何か

読んだ目的:なんとなく高尚な感じがした

すごく難しそうな感じがしますが、そんなことはありませんでした。
「なんで自分たちって生きているの?」
「体の中ではどんなことが起こっているの?」
そんな幼少期に抱きそうな根本的な疑問に答えてくれているのが本書です。

自分は生物の話は興味がないほうですが、本書では専門的な内容を避けた説明がなされているので単純に読んでて楽しい1冊です。
・英語で細胞cellの語源はラテン語で小さな部屋を意味するcella
・mRNAは鋳型のようなもの
・植物は光合成に必要な遺伝子のオンオフ機能がある
といったちょっと雑学っぽいこともあって「へぇ〜」と頷くトリビアが自分は気に入りました。

もちろん最後には生命とは何か?という本書のタイトルにもなった疑問に対して筆者は結論をつけています。ネタバレ回避のためここでは書きません。

特におすすめする書籍

今月のおすすめは・・・?

この中で特におすすめしたい書籍は「問う方法・考える方法 「探究型の学習」のために」です。

おすすめする理由

  • 小学校の授業だけでなく万人に応用できるハウツーが盛り込まれている
  • 自分がたびたびブログで主張していること(情報を鵜呑みにしない)と一致している

気候を操作する温暖化対策の危険な「最終手段」も雑学的に知っておくには面白いと思ったのですが、やや専門的になるので人を選ぶかなというのと、情報取得に関する主張が自分の思いとあっていたので選びました。

本のほうが理解しやすいし「このブログでも言いたいことはわかるけど冗長で読みづらい」なんて方には是非本書を読んでもらいたいです。

おわりに

この中に気になった本はありましたか?本は1000〜2000円ほどを払うだけで著者が一生懸命調べてくれたことや経験を知ることができるコスパのいい学習ツールだと思います。全然本を読まないという方も月に1冊からの読書を始めてみることをお勧めします。

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以上でこの記事は終わりです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
自分で考え、決めて、行動して、一緒によりよい時間を増やしましょう!

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