【2021年読書レビュー】ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』です。

著者は皆さんご存知のお笑い芸人の西野亮廣さんです。はねとびの中心メンバーだったのが懐かしいです。

映画「えんとつ町のプペル」は絵本が原作ですが、この作者でもあります。最近は絵描きに注力されていますよね。

本書は絵描きに注力し始めた頃からえんとつ町のプペルの上映がされるまでの自伝書です。

本書の構成は以下の通りです。

本書の構成
  • 絵本作家として生きていく厳しさ
  • 絵本への姿勢がおざなりだった頃
  • アメリカで個展を開いた話
  • えんとつ町のプペルの映画化構想とマーケティングにおける難しさ
  • 顧客とファンとファン”だった”人
  • クラウドファンディング
  • えんとつ町のプペルの無料公開と拡販
  • 面白いコンテンツづくり
  • 立川志の輔さんへのオファー
  • 総指揮者としての覚悟
  • 亡くなったボランティアスタッフの話
  • コロナ禍での映画化の挑戦
  • 「ゴミ人間」からのメッセージ

印象に残る言葉紹介

本書は自伝ですので、印象に残った言葉を抜粋紹介します。

  • 目的を達成するために何をしたら確実に達成できなくなるかをリストアップする
  • 作品を受け取ってもらえなければ作ったことにはならない。お客さんに届いて初めて完成
  • 商品は販売することが先、作品は販売することが後
  • 作品にこだわる環境を保つためには作品以外で飯を食っていける環境整備が必要
  • 利用者と購入者が違うとしても、まずは購入者に刺さるものでなければならない
  • オリジナリティのあるものは既存のルールから外れてはじめてできる
  • 正解を選ぶのではでなくて選んだものが正解になるように行動する
  • 環境を変えて、見る景色を変えて、入ってくる情報を変える

例えば1点目は「成功するためには過去の失敗から学ぶ」とか4点目は「経済的に自由になることでやりたいことに集中できる」、6点目は「人と同じことをしていては同じアウトプットしか出ない」このように言い換えられます。

言われりゃそうだよと思う話ですが、経験から生まれる言葉と「こう言われているから」として出てくる言葉では重みが違います。当然西野さんの言葉は前者と思います。

感想などなど

この本のいいと思ったところ

  1. 自伝なので当然だけどエピソード中心
  2. 行動の重要性が重々わかる

ヒットを打つためには打席に立つ必要があります。行動することが打席に立つことだとすると西野さんは絵描きに身を置くという形で打席にたって、ヒット?ホームラン?を打つことができています。

みんなと同じことがしたい。でも人より稼ぎたい、成功したい。というのはまずないわけで。

しかも西野さんは一定の地位を築いたお笑い芸人という立場を半ば捨てる形で絵描きにステージを移されています。

オンラインサロンの件で色々意見がでているようですが、ファンは納得してお金を出しているわけだから口出しするのはナンセンスだしリスクを起こして行動した人にとやかくいうのは筋違いだな〜と思います。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中9点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • 絵本作家としての西野さんの歴史に興味がある
  • 単に他人の半生に興味がある

本には都合のいいことしか書いていない、都合がいいようにしか表現していないかもしれませんが、どう生きるのがいいか本書を通して考えることができました。

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