【2021年読書レビュー】データエコノミー入門 激変するマネー、銀行、企業

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この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

今回紹介する本

『データエコノミー入門 激変するマネー、銀行、企業』です。

現代と言えば情報化社会、IT化社会と読んで差し支えないほどスマホの登場や各種サブスクサービスの浸透などによりたくさんの情報に触れる生活に変わりました。

さて、それに伴って自分たちが受け取る情報が増えたように出回る情報も増えています(だからセキュリティ云々の問題も出てきます)。これを使って新しいビジネスにつなげている動きがすでにあることをご存知でしょうか?

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本書ではそうしたビジネスの具体例と合わせて情報化社会になってもなおブレークスルーや抜本的改革が起こってこなかった金融の将来像を解説しています。

本書の構成
  • ビッグデータとその有用性
  • ビッグデータの活用における規制の動き
  • 「マネー」が持つビッグデータの顔
  • 「マネー」の匿名性
  • オープンAPIー銀行と他業種のコラボ
  • 管理主体を持たない金融システム
  • 日本の銀行のビジネスモデル

データがいかにしてビジネスにつながっている?

まず、ビッグデータとはこういう定義をされています。

SNSや検索などの利用によって、サービスを提供するプラットフォームに集まる様々な個人情報

プラットフォームというのはわかりやすいものだとTwitter社とかGoogleなどです。みなさん、あれだけのサービスを無料で受けられるって話がうますぎると思いませんか?実際はこういうことでお金稼ぎをしていることをまずは知っておきましょう。

これらは

  • 収集した情報に基づいた広告設定(ターゲティング広告)

によって収益に結びつけています。特に電子マネーやクレジットカードの普及によって吸い上げられる情報が増えたことやSNS、検索情報と違って「マネー」に関する情報はお金の動きそのものですのでビジネスにおいては重要な意味を持ちます。

日本ではそもそもでっかいIT企業がありませんし、何かを活用したビジネスモデルというよりは目先のサービス提供に付随する手数料で儲けるスタイルがどの業種でも見受けられます。

GAFAに代表されるような企業に遅れをとるのも必然だったのでしょう。

自分の情報は筒抜けであることを意識して

この本のいいと思ったところ

  1. 既存の金融システムも理解できる
  2. 日本と他国のビジネスモデルの違いがわかる

否応なしにデータありきの商売、生活はますます進んでいくと思います。情弱(情報弱者)という言葉があるように、知らないだけで弱い立場になることはしばしばあります。

税金の話もそう、どこで安くものを買えるかという話もそうですよね。

知らず知らずのうちに利用されていた、なんてことにはならないように自分の周りでは何が起こっているのかアンテナを立てておく重要性がわかります。

本書の内容に関連して思ったこと

YouTubeやGoogle検索を使っていて「やたらと自分に合う動画やら広告が表示されるな」そう思ったあなたは鋭いです!これもデータを活用した事例ですね。

理想は自分がデータを集めて活用する側に回ることですが、ビッグデータを集めようと思ったら組織には敵いません。

せめて、こういう背景を知っておくことで「あぁ、こうやってものを買わせようとしているんだな」と冷静にものをみて無駄な買い物をしない、サービスを利用しないことが消費者の立場としてはできることなのかなと思います。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中9点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • 金融の話はとっつきにくいから勉強したことがない
  • 情報弱者になりたくない

上記では言及しませんでしたが分散型金融(ビットコインのように管理主体を持たない金融システム)に関する記述は非常に興味深く読ませてもらいました。

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