【2021年読書レビュー】日本人の給料 平均年収は韓国以下の衝撃

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この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

今回紹介する本

『日本人の給料 平均年収は韓国以下の衝撃』です。

衆議院選挙の時に各政党の選挙公約がどんなものかという紹介をしました。その一つ、国民民主党のマニフェスト資料でも日本の実質賃金は下がり続けている背景を出しています。

100歩譲って横ばいならインフレに追従しているので納得行きますが、インフレにすら勝てない賃金水準というのは本当に悲しくなります。

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本書は20年と言っていますが実際は30年以上給料が上がっていない問題について7人の識者が個々人の意見を述べているというオムニバス?形式です。

本書の構成
  • 先進国の給料事情
  • 社会保険料の増額による手取り給料の減少
  • 日本型の雇用形態
  • 企業の内部保留
  • アナログな働き方
  • 意思のない金融政策
  • 雇用のセーフティネットの未整備
  • 大企業と富裕層に有利な税制

7つの視点で気になったもの

7つ紹介されている大枠な給料上がらない問題の原因。自分はその中で以下のポイントに注目しました。

  • 社会保険料:税金と違って値上がりしていることが軽視されがち
  • 企業任せの雇用形態:簡単に解雇できないせいで人材の流動性が悪い
  • アベノミクスで雇用は増加したが給料総額は増えていない=一人当たりが減っている

全体がもらっている給料はシンプルながら

  • 一人当たりの給料*給料をもらっている人数

です。非正規雇用が増えたということは「一人当たりの給料」が少なくなるのでその分人を雇っても人件費の総額は増えませんよね。これを読んで「なるほどそういうことか!」と思いました。

薄〜く広〜く給料を渡していけば確かに雇用は産んだし、企業からしたら人件費の負担も増えていないので労働者以外はwin-winです。

だましてはいないけど数字のトリックというか見せ方かなと思います。

文句をいう人をどう抑え込むか

この本のいいと思ったところ

  1. 給料が上がっていない問題について多角的な視点から考察できる
  2. 日本と海外の社会的構造の違いに気づける

1冊の本で7人の意見。すごいお得感があります。

本書の内容に関連して思ったこと

すっごく悪くいうと日本にはああ言えばこういう勢が非常に多いと感じます。

例えばこんな感じ。

  • 人材の流動化を図ろうとする⇨無能は切り捨てるのか!
    じゃあ終身雇用を維持する⇨死ぬまで働かせるのか!
  • 高齢者の社会保険料自己負担を値上げする⇨高齢者いじめだ
    じゃあ現役世代から・・・⇨いつまで経っても給料が増えない!

自分がいうのもなんですが、欧米のような人材の流動化を進めたら仕事をもらえる日本人はガクッと減ると思います(スキルがないという意味で)。そのくせそういう人に限って定年延長は嫌だの退職金はしっかりよこせだの、贅沢な要求をするなぁとつくづく思います。

「一人当たりの給料」を増やすことを目的にするなら雇用される人が減ることを飲まないといけないし、雇用維持を図るなら一人当たりの給料は諦めないといけないのが日本の現状と思います。

このへん、どれぐらい覚悟を持ってメスを入れられるか。自分は全然メスを入れたらよろしいんじゃないかと思っているので徐々にでも制度が変わっていくことに期待です。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中8点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。読んでも給料は増えませんが、給料を少ししかもらえないような仕事に就くことは回避できるかもしれません。

  • 日本の社会構造に詳しくなりたい
  • 日本の給料が上がらない理由を純粋に知りたい
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