【2022年読書レビュー】「自分」の生き方

まえがき

今回紹介する本

『「自分」の生き方』です。

本書の概要

なぜ自分が読んだかといえば


より良い生き方をしたいから


これにつきます。本書は青山嗣夫という仕事に不満を抱えながら働いている青年と康仁というお坊さん(正確には密教阿闍梨という肩書きらしいです)2人のやりとりを通じて「東洋哲理」の教えが学べる内容になっています。

康仁というのは著者自身です。著者の一方的な発信ではなくもう一人の登場人物を出すことで読者が青年に自らを重ねられる構成になっているのがGOODです。

本書の構成
  • 仕事の本質ーなぜ働く?どうしたら天職が見つかる?
  • 東洋哲学の陰陽五行論ー人生はバランス
  • 人生を変える公式
  • 人間関係の構築
  • あるべきリーダー

本書で説いている仕事の位置付け

本書のメインテーマは人生を変える公式ですが、そこは知りたかったら買って読んでもらうか他のネタバレありのレビューを見てもらうとしましょう。

会社勤めをするにせよ起業するにせよ、はたまたYouTuberやVtuberとして振る舞うにせよいつかは自分で生活に必要なお金を稼ぐようになります。大富豪の子供として生まれてきた場合は別です。

そして仕事をしている時間が大半の人においては人生の中で最も大きなウエイトを占めるのでいかに仕事をしている時が幸せか、せめて不幸でない状態にできるかが重要です。

この仕事に対する教え自分にとっては大きな学びになったポイントを紹介します。

仕事とは事に仕える

ある事象(ものを作るとか販売するとか決算をまとめるとか給与計算するとか)に従事することが仕事であって、事象そのものは仕事ではないという教えです。

もっというとその事象の先(お客様目線で考えるとか社内の労働環境を良くするとか色々ありますよね)を考えることが仕事であると述べていましてこちらの方が仕事とはなんぞやをしっくり理解できるかなと思います。

一つの仕事(会社)で最低10年

石の上にも3年でもって、「最低3年」と言われますが日本の会社はジョブローテーションと称してコロコロ勤務地や職種が変わるので、なかなか同じことを長年経験してスキルを上げづらい環境です。言い換えると同じ会社で3年いてもその会社で経験できる全ての経験はできていない可能性が大です。

なので目安として10年というのはその会社でできる一通りの経験をするための期間として非常に妥当性があると思います。かくいう自分もコロコロジョブローテーションしています。

天職に出会えていない人は経験が足りていない

自分は「これだ天職に違いない」と思って理想の仕事をイメージしがちです。もしかしたら今の仕事がそうなのかもしれませんがそれはまだわかりません。

それも結局は経験が足りていない、もっというと転職を知るには知らないことが多すぎる事によるのかもしれません。何が自分に向いているかは後付けでわかる事ならば、今はひたすらに経験を重ねるしかありませんね。

あとがき

久々に出会った超良書

「本は1から10まで読まなくてもいい」と言われるからではなく、単純に興味のある箇所が一部に限られるために自分は結果として速読のような読み方になります。

しかし本書は久々に全体を通してじっくり読みました。哲理、と哲の字がつくと抽象的でわかりづらい学問であるという固定観念がありましたが、なんてことはありませんでした。

とどのつまり、行動に移すかどうかが問題であって読み終えた今日も働きながら「仕事とはなんぞや」を考えながらも登場人物の青年のようにはいきませんでした。理想と現実ってやつでしょうか。

ただ意識としては本書のエッセンスを大事にして働くように努めていきたいですね。そうしたら今の仕事がもう少し楽しく感じられるかもしれません。

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