この記事のもくじ
まえがき
今回紹介する本
『フィンランド 幸せのメソッド』です。
本書の概要
北欧=幸福度の高い国、というイメージお持ちではないでしょうか。その想像通り、フィンランドは2018年〜2022年の5年連続で世界幸福度ランキング1位を獲得している国です(世界幸福度ランキングは国連が発表しているデータです)。
ここだけ切り取ると「これに比べて日本は・・・」と言いたくもなりますがGDPで比べると日本は3位でフィンランドは46位(globalnoteより)ですし、消費税は日本の10%に対して24%(イオン銀行)。幸福度が高いからって国民にとってなんでもかんでも都合がいいわけではないんです。
ていう側面もあるよなと思いながら北欧諸国の幸福度の秘密を本書で考察したいですね。
- ジェンダー
- 子育て支援
- 教育
- ビジネス
- これからの課題
ネウボラ〜フィンランドにおける子育て支援〜
フィンランドにはネウボラという保健福祉の支援拠点があるそうです。子育てに限らず家庭問題や心の病など広い範囲のサポートをしてくれるそうです。その中でも子育てに限定すると以下のような支援が行われています。
無料で。
- 定期検診
- 予防接種
- 歯科検診
- 両親学級(子育てに関して親が勉強する場)
- 医療機関としての窓口
- 児童虐待への相談
高負担高福祉が北欧をひとことで言い表せる特徴ですが、まさに高福祉の一例と言えるのではないでしょうか。
フィンランドがこれだけ手厚い支援をしているのは「子どもに早期に投資をすれば将来的には社会にとって大きな利益がもたらされる」から。
人口、もっというとバリバリ動ける若くて元気な人がどれだけいるかが国の力そのものといっても過言ではありません。そこに着目して重点的にお金を投じるというのは非常に合理的だと思いませんか?
日本も高齢者よりは子ども優遇の「高福祉」を
日本も上記紹介したような子育て支援を横展開する形を取ろうとしているそうですが、実際そこにお金が投じられている感じは一切しません。
高齢者の方も今までの日本を支えてもらったという点とそもそも稼ぐ能力が落ちているという点を考慮してある程度の支援をするのはいいですが、現役世代が割を食うような支援だけは即刻やめて欲しいです。
例えば医療費。2022年7月時点では収入が一定程度ある方だけ2割負担ですが収入関係なくにするか後期高齢者から徴収する保険料をあげて欲しいです(自分は何事も受益者負担が原則だと思っているので前者の方がいいと思ってます)。浮いた分は現役世代の社会保険料を下げなくてもいいので子育てにかかるお金が少しでも減る方向になってくれればそれでいいです。
日本ももっと高齢者より子どもに優しい社会になってくれればーーこれが自分の希望です。