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俳句といえばこの人
『芭蕉のあそび』を紹介します。
俳句といえば誰を思い浮かべますか?と聞かれたら大概の人は「松尾芭蕉!」と答えることでしょう。逆に他に名前出てこないですけど、自分は←
しかし!本書では「俳諧」という言葉が頻繁に出てきます。俳諧とは①日本独自の短詩形文芸形式の一。「座(共同体)」の意識のもとに成立し,「滑稽」を本質とする文芸。と辞書的には書いてありますが、本書で使われている「笑いの文学」という表現が理解に容易いです。
著者曰く松尾芭蕉が詠んでいたのは真面目な句というよりは人々に笑ってもらおうと意図していた句だというのです。現代人にはとてもそうは思えません。本書はそのギャップ、ねじれを埋めるべく芭蕉が企図していた言葉あそびの世界や実際に詠まれた句に対する検討について紹介されています。

そういう背景なもんなので、ただひたすらに「ここはこういう意味だったんだ」というのが書かれているだけでここを抜粋して紹介しようと思えるものがありませんでした。興味のある方は読むだけ詠んでみても良いと思いますが、これは人を選びそうです。少なくとも速読するようなもんではなくて、じっくり読みたい人向けですね。