【2021年読書レビュー】SDGs 危機の時代の羅針盤

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『SDGs 危機の時代の羅針盤』です。

SDGs。もう知らない人は少ないのでは??とは思いますが、知らない方のために定義を掲載しておきます。

SDGsとは
  • Sustainable Development Goalsの頭文字をとったもので和訳は「持続可能な開発目標」
  • 2030年を達成期限とする17のゴール、169のターゲット、232の指標で構成されている

誰かが決めたからSDGsなるものが存在するのですが、言葉は知ってても誰が決めたのかとかじゃあゴール達成まで何か課題があるのかまで考えたことがある人は少ないと思います。

本書は日本政府の交渉担当者としてSDGsの策定にあたった方が著者であり、SDGsが決まるまでの過程や日本における取り組み体制、課題を紹介しています。

本書の構成
  • SDGsとは
  • 国連におけるSDGsの交渉
  • 日本国内におけるSDGsの取り組み
  • 地球一個分の経済にするために
  • 2030年までの課題

2030年までにクリアしないといけない課題とは

個人的には序盤のSDGsが策定されるまでのプロセスが非常に興味深かったのですが、こんな苦労があったらしいですよと言ったとて何か益があるわけではないので最終述べられているSDGsを達成するための日本における課題について紹介します。

上述の通りSDGsは17のゴールと169のターゲットで構成されていますが、それではとても覚えられないのでこれらをまとめた5つのPの観点になっています。

  • People(人々)
    • ホームレス問題:経済成長に取り残された人々の問題ではなく経済成長が作り出した問題
    • 高齢化に付随した非感染性疾患への対策
  • Prosperity(繁栄)
    • 地球1.69個分の消費からいかに地球1個分の消費にとどめるか
    • 科学技術イノベーションを利用する上での権利、社会、環境、平等性、ガバナンスの問題
  • Planet(地球)
    • 見えているところだけでなく全体のサイクルを考慮する
    • これまでは二酸化炭素の排出量と経済成長がリンクしていた
  • Peace(平和)
    • 子供の虐待問題:幅広くの人、組織の関与
  • Partnership(パートナーシップ)
    • 持続可能な社会を目指す上での世代間格差

最初からこれら課題感をクリアできるなら何の苦労もしません。ですから具体的にどうするかは会社や組織、だけでなくて自分達自身でも考えないといけません。

身近な人の相談に乗るとか、まちのゴミ拾いに参加するのも立派なSDGsに向けたアクションだと思いますがあなたはどう思いますか?

自分のことも持続可能な目標を

この本のいいと思ったところ

  1. SDGsの裏話を知れる
  2. SDGs達成に向けた課題がわかる

SDGsと言われてどんなものか知ってるだけでも立派だと思いますが、どうせならもう一歩踏み込んで具体きなゴールは何か?達成するためには何をしないといけないか知ってると他人より一歩進んだ行動が取れるようになるかもです。

本書の内容に関連して思ったこと

てことは健康にストイックになりすぎてもよくないからゆる〜く生活した方がいいですね!ということは流石にないか・・・。

SDGsは地球、世界全体の目標ですが、ここで自分自身に設定している目標があれば中身を考えてみるといいでしょう。

ダイエット、勉強、仕事・・・。長続きしないものばかり目標にしていませんか?世界全体で持続可能な目標を置いているように一個人で設定する目標も持続可能かどうかを選ぶといいかもですよ!?

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中9点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。SDGsはIoTやDX、ESG投資、AIのようにこれ空のスタンダードになる考え方ですので学んで損はない、というか知らないと非常識と思われるかも。

  • SDGs知らなかった
  • SDGsと言われても具体的に何をすればいいのかピンとこない

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