【2023年読書レビュー035】新しい歯の教科書

風邪は万病のもと、歯周トラブルも万病のもと

『新しい歯の教科書』を紹介します。


一昨日紹介した書籍に続いて歯の重要性が書かれた本です。なぜわざわざ連続して読んでるのかといったら最近になってデンタルケアに危機感を持ち始めたからです。

1年間で歯医者を受診している人の割合は年々増えていますが、それでも2人に1人。つまりもう半分は受診していないということになります。デンタルケアこそ予防診療(悪くなる前に処置をする)の重要性が謳われている中で、これは由々しき事態です。だからこそ「国民皆歯科検診」なんて言葉も出てくるんでしょう。

・・・

はい、自分は過去に数年間歯医者を受診していなかったせいで後述する虫歯のステージの中で最も悪い状態になっていた反省がありながらまたしても数年間受診をしなかったというクソっぷりです。リベ大の動画でも「歯医者にはすぐ行け」という趣旨のものが2019年に出ていたにも関わらず、です。

ところが年明けに被せ物が外れるという事態に遭遇してからというものの焦るように再び歯医者に通い始めたという経緯があります。回は過去の失態を生かして日常のデンタルケアは気を付けていたので前回ほどではなかった(でも虫歯はあったけど・・・)ものの、「あぁ、やっぱり黙って早く通っとけばよかった」という後悔をしているので、こんな風にはなってほしくないという思いで本書を紹介することにしました。

虫歯はこんなにステージがある。定期受診で早めの処置を・・・

本書はイラスト付きで「歯の構造はどうなっているのか」とか「正しい歯ブラシの使い方」などが分かりやすくまとめられています。その中で読みながらぞっととしていたのが虫歯のステージに関するものです。

虫歯に細かい分類があるのは知らなかったのですが、同時にかつての自分のヤバさを自覚することになるのでした・・・。

  • 健全歯
  • 初期(脱灰)
    ーーーここまでOKーーー
  • 初期(う窩=穴ができている状態)
  • 中等度(表面のエナメル質よりも奥まで進行している状態)
  • 重度(奥まで進行している状態)
  • 末期(神経まで到達している状態)
  • 一番最後の状態になってしまうと「根幹治療」といって神経を抜いてしまう必要があるのですが、自分はアラサーになる前に1つの歯がこれになってしまったということです。

    当時は「なんとなくやばいんかー」ぐらいにしか思っていなかったのですが、改めてことの重大さに気づいたわけです。

    今もこんな理解を持っている方がどの程度いらっしゃるかは分からないのですが歯周病のバイ菌は血管を通じて身体中に巡って脳卒中や糖尿病、アルツハイマーなど様々な病気のリスクを高めると言われています。昔から「風邪は万病の元」と言われていますが、もはや「歯周病は万病の元」と理解しておかないといけないのです(自分への戒め)。

    自分は割と虫歯ができやすいせいで頻繁に歯医者に通ってきましたが、症状のいい悪いに関係なく自覚症状があったことはほとんどないです。だから「別に痛くないから歯医者は行かなくてもいいでしょ」というのは何の根拠もない情報です。ぜひ症状があろうがなかろうが今すぐに近くの歯医者の予約を取って診察を受けておきましょう。症状が進んでからでは遅いので・・・

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