今の準富裕層=未来の準富裕層?

野村総研が定義している資産額によるランク付け

資産形成に一歩を踏み出した人なら準富裕層とかアッパーマス層と言う言葉は聞いたことあるんじゃないでしょうか。これらの言葉の定義づけをしているのは野村総研です(HPでの情報を見る限り2005年から集計を開始しているみたい)。

言葉の定義はこちらの通りです。

純金融資産保有額とクラス分け
  • 超富裕層:5億円以上
  • 富裕層:1億円以上5億円未満
  • 準富裕層:5000万円以上1億円未満
  • アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満
  • マス層:1000万円以上3000万円未満

そんなわけで投資界隈のYouTuberは100万円、500万円、1000万円も区切りの1つにはしますが「3000万円持ったら世界がかわる」とか「5000万円達成したらFIREが・・・」とか言ってるわけですね。そしてそれおを受けて「じゃあ私も10年後、20年後に3000万円、5000万円を貯めてFIREするんだ」と意気込んでいる方もいることと思います。

でも自分はこの目標設定の仕方には疑問を持っています。今回はその疑問に思ってることを紹介します。

昔と今と未来の5000万円は同じ価値か?問題

ズバリこう言うことです。

将来は5000万円持っていることが普通?

2019年時点だとこの5つのクラスのピラミッドはこんな感じです。

これだけ見せられてもだと思うのでもう一つグラフを示します。準富裕層以上のランクの人の割合を合算したものです(データは野村総研から)。2007年には一度下がったもののそれ以降は右肩上がりです(単純に保有資産の1つに株式があってその上下動の影響を受けているだけだと思いますが)。

世の中は基本的にインフレになる=出回るお金の総量は大きくなる方向に進んでいくので、な〜んもしなくても資産額の絶対値は増えるわけですからどんどん右肩あがりになるのは当然っちゃ当然です。

ここで今から5000万円を目指したとしてコツコツ20年ほど頑張って達成したことを考えてみましょう。でもこのグラフを見ればその頃には5000万円以上持っている人の割合はもっと増えていると容易に想像がつきます。5000万円以上持っていることが今すごいと言われる1つの理由は全世帯の上位10%に入れるから=5000万円と言う金額を持ってるひとが少数だからです。もし5000万円以上持つひとが続出して全体の20%、30%もいたら今と比べるとありがたみがないですよね。極端な話一般ピーポーが1億円持っている世界があったとしたらそこで持っている5000万円って価値薄いどころか貧困側です。

だから絶対額を追っかけて、たとえば3000万円という金額さえ達成すればいいんだとキリがいい目標ではありますが、自分が達成したい状況になるかどうかは別問題だと思うのです。

物価変動も見逃せない要素

先ほど基本的に世の中のお金の出回りは増える方向に進むと言いました。資本主義なら、ですけど。

ということはものの値段も長期的には上がることになります。日本での物価変動については過去に記事を書いていますが近年もわずかながら物価は上がってます(内訳は半分が消費税ですが)。

資産形成をするときに絶対額で3000とか5000を目指すのって今の物価だったら一生暮らせるなとかこれくらい遊びにお金を使えるなと言う目安があるからですよね。

でも物価は上がっていきます。ということは

「3000万円目指すぞ!」と意気込んだ時と「3000万円達成したぞ!」という時では同じ3000万円でもできることが変わります。厳密にはできることが減る方向になります。

物価は変わるのだから同じ1円の持つ価値は変わっているのになせか準富裕層とか富裕層とかの基準は変わっていないというのは違和感を感じてなりません。

エキスト

結局は相対とか%の方が現実的

自分は経済的自由を目指していますが、資産の絶対額は参考情報としてしかみてません。3000とか5000がキリの良い目標なのは事実ですが、上記理由から追っかけてもしょうがないと割り切ってます。よって追っかけるのは自分がいくつか悲観的に仮定をおいた(株への源泉徴収とかそれこそ物価影響)資産のシミュレーションに沿っているかどうかのみです。

もしこれを読んだ方で資産形成を目指している方がいるなら

「10年後に3000万円!」「20年後に5000万円!」よりは「20年後にその時の生活費25年分を貯める」とか「日本全体の中でその時の上位20%の保有資産額を実現する」といった目標設定の仕方も考えてみてほしいです。その方が実現した時の理想と現実のギャップが生じる可能性も減るしおすすめです。

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