この記事のもくじ
まえがき
3ヶ月に1回のお楽しみ、配当金の紹介です。会社勤めで給料が唯一にして最大の収入という立場としては何にもしなくても定期的にもらえる不労収入は何回もらっても嬉しいです。
※前回と少し書き方を変えております。
配当金の実績
今回もらった金額
税引き前で28775円です。
この中身は以下の通り。
- 保有口数・・・170口
- 為替・・・123円
- 1口当たりの配当金・・・1.3737ドル
ここから米国での課税やら日本での所得税・住民税やらで手元に残ったのは72%分で20385円です。税金が重い・・・。
これまでの1口当たり関係の推移
自分がはじめてVOOを購入して配当金をもらったのは2020年の6月からです。なのでそこからの推移として1つ目に1口あたりの実績をご紹介です。
VOOは創成されてからキャピタルゲインだけでなく配当金自体も伸びている(増配)銘柄として知られていますが、ぶっちゃけここ数年は横ばいと言っていいレベルかなぁと思います。そもそもVOO(というかS&P500全般そうでしょうが)って配当をバンバン出すかどうかで選ばれた企業ではないですし、配当が伸びてきたと言ってもそれは2010年代の前半の話です。
以下、一部データはDevidend.comから引用して作成しました。四半期ごとにもらえる1口当たりの配当金の推移と1年前と比較して配当金がそれくらい増減したかを示しています。VOOと言っても構成企業によって配当金を出すタイミングが違う分、3月ー6月ー9月ー12月というタイミング間で配当の金額が変わるのは仕方なしなので前年で比較しているわけです。
黒線の配当金というよりは赤棒の増減率の方を見てもらいたいです。増えていたのは最初で近年は継続して増えているわけではないことがわかると思います。自分自身、中長期的には増配はすると思いますが、せいぜいインフレ率と同じくらいかインフレ率+1%くらい(生値でいうと3%くらい?)でFIREシミュレーションの時も見込んでいます。
円建てでの推移
こちらは実際に円でもらったときの実績です。単純に保有口数を増やしてきたことと近年円安が進んでいるので額面上は増えているといった感じです。
累計ではそろそろ20万円といったところまできました。あくまで累計なので一気に20万円もらえるようになっているわけではないですが、「これだけ貰ってきたのか」と一目でわかるいいグラフです。
なぜ「嬉しいけど嬉しくない」?
見掛け、増えてはいるけれど
この記事でのタイトルに「嬉しいけど嬉しくない」と書きました。なぜ「嬉しくない」があるかというと、それは
配当が増えたように見えているだけで実際は円安による寄与がでかいからです。
以下に自分が2021年3月と今回2022年3月に貰った配当金の内訳を示します。
項目 | A:2021年3月 | B:2022年3月 | 増減率(B/A、%) |
保有口数 | 159 | 170 | 6.9 |
1口あたり配当金(ドル) | 1.2625 | 1.3737 | 8.8 |
為替(1ドルあたり円) | 110 | 123 | 11.8 |
配当金(税引き前、円) | 20,776 | 28,775 | 38.5 |
38.5%増加はこれら掛け合わせなので%の足し算が一致はしませんが、為替(円安)の寄与が一番でかいことが数字で以って納得できるかと思います。
円安ということはどういうこと?
円安だろうがなんだろうが金額が増えるのは喜ばしいことです。でもそれは同時に海外から輸入しているものの値上がりを覚悟しなければならないことを意味します。一番わかりやすいのだと
- iPhoneやiPad、MacBook
です。アメリカ本土で去年と今年、同じ699ドルとか799ドルとかで売っていたとしても日本で売るときは円安になった分値上がりします。
- アメリカではこれまでと変わらず600ドルで販売して売り上げをゲット
- 日本円で60,000円から値上げできなかった場合:60,000/120=500ドルしかゲットできない
円安で輸出企業が儲かると言われているのは海外で商品を売る時に同じ100ドルという値段設定にしておいても
- 1ドル100円なら10,000円
- 1ドル120円なら12,000円
というカラクリによるものですが、円安には上記のような代償もあるわけです。
あとがき
配当金が増えたこと自体は嬉しいです。円安が主要因ではありますが、今回に関しては前年比でドル建てでも増えてますし、保有口数を積みました分も貢献してくれているので。
とはいえ、今回紹介したような負の側面もドル建て資産からお金を受け取ると見えてくるものなので配当金増えたからその分丸々購入できるものが増えるんだ!と言った盲目的な考えにはならないように気をつけたいですね。