この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『世界の名スピーチ50選 「今を生きる」人の心に刺さる』です。
引退会見や演説などさまざまな場面で名スピーチは生まれます。そういったものはテレビ番組で取り上げられたりYouTubeのまとめ動画として上がっているので部分的にはご覧になったことがあるかもしれません。
スピーチは聞き手に対して自分の思いをインプットする絶好の機会ですから人を惹きつけるような言葉が出てくる、生み出されるのは必然と言えますね。
書籍の構成
本書はスピーチの場面に分けて国内外問わず名スピーチとされる言葉の全体もしくは一部を抜粋紹介した本となっています。
- 特定の「誰か」に対するスピーチ
- 反戦と非差別を訴えたスピーチ
- 幕引きに際してのスピーチ
- 不特定多数に向けたスピーチ
- 故人へ送る言葉
有名どころだと2019年のイチローの引退会見の言葉や環境活動家のグレタさんのスピーチが掲載されています。
そういや日本人的には長嶋茂雄の引退時のスピーチ「巨人軍は永久に不滅」は超有名ですが流石に一般向けじゃないからか載ってませんでした。
書籍で紹介されていたスピーチの一例〜技術者・植松努〜
ここでは植松努さんのTEDでの講演内容の一部を紹介します。
具体的には宇宙にかかわる事業経営をしており(植松電機という会社を経営されています)、北海道大学やJAXAと共同でロケット開発にも取り組まれています。
以下、講演で述べられた言葉を抜粋します。
- お金は値打ちが変わってしまう。だからくだらないお金があったら貯金なんかしないで本を買いなさい。
- 今できないことを追いかけるのが夢
- お金があるからすごいのではない。高級車だって作ってくれる人がいなければいくらお金があったも買えない。
- 「どーせ無理」は人間の自信と可能性を奪う最悪の言葉
- 思うは招く
1点目はよく言われることですね。
2点目もうんうん言える話です。目標を達成すると「燃え尽き症候群」に陥る方がいますが、おそらく目標に向かっているときが一番のピークになってるから(これは悪い話ではなくてそういうもんなのかもしれませんね)でしょう。
4点目は小さいころに同じく宇宙に憧れを持っていながら宇宙飛行士やJAXAにかかわるハードルを知って「流石に自分には無理だ」と匙を投げた自分には重くのしかかる言葉です。
5点目の言葉は植松電機のHPにも会社のメッセージとして載っています。それだけ重視している考え方であるとわかります。
感想〜先人に学んで未来に向かって生きる!〜
この本のいいと思ったところ
- 人生における知見が詰まっている
- 上記情報をいちいち自分で調べなくてもいい
スピーチの中でも幕引きや卒業式など人生の区切りのタイミングで披露されるものには読書で期待する「他人の人生経験を知る」メリットが含まれていますが、本書はそれをひたすら集めたものなのでお得感があります。
特に海外のスピーチはよっぽどアンテナを広げていないと得られないはずの情報なので、そこまで網羅されているのがGOODです。
本書の内容に関連して思ったこと
見出しで書いた通りです。
スピーチからは本を読むのと同じような知見が得られます。
あとはそれを聞いたときに「あの時こうしておけばよかった」ではなく「これからどうするか」が大事ですよね。
たとえば自分はリベ大のYouTubeを見てから
- 格安SIMに切り替えた(最終的には楽天モバイルで実質0円を達成!)
- 民間保険を全て解約(月1万円の支出削減!)
- バケットリストを作って実行に移す
- 経済的自由に向かって資産運用を開始
これだけの変化がありました。
保険に関しては解約するまでに数十万円単位でお金を使ってしまってましたが「なんで契約したんだ」ではなく「いま知っといてよかった」と思っています。この考え方は自分でいうのもなんですがよくできています。
過去のことをとやかく言って変えられるなら自分もそうしますが、残念ながらそうではないので今&未来に向かって淡々と行動あるのみです。
それが先人の知恵を生かしたことにもなります。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中10点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 他人の知恵が欲しい人
- 「いい話」「ためになる話」を知りたいけど自分で調べるのは面倒
ボリューム多くて読むのは疲れましたが読んでよかった!そんな1冊でした。