【2021年読書レビュー】分裂思考で行動しよう 80年代の情報術

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『分裂思考で行動しよう 80年代の情報術』です。

冒頭から声を大にして言いたいのですが、本書がは4Gどころか1Gですらなかったアナログの時代80年代に書かれた本なのです。最後まで読んだら「この著者は2020年代を予測していたのか?」と思うくらいに本質的なところをズバズバついてきてることに気づきます。

タイトルにある「分裂思考」は著者が現代(書いた当時なので80年代)人に必要な考え方であるとして、なぜ分裂思考であることが重要なのかを主張している本になります。

本書の構成
  • 自分を(情報の)製造工場にする
  • 視点を中から外へ
  • 誰も知らない小さな情報を掴む
  • 未来の未来は現在
  • 分裂思考が生み出すもの

分裂思考はなぜ重要?

分裂思考とは「複数のことを同時に考えながら行動に移すこと」を意味しており

  • 複数のことに注力している状態
  • とにもかくにも行動に移している状態

の2点が大事な要素です。

ではなぜ、2020年代ですら「あれこれするよりスペシャリストを」とか一つの道を極める」みたいなことが言われる中で分裂思考がおすすめなのか、著者はこのように主張しています。

  • 単一の意味で捉えている限りは新しい意味づけ、オリジナティの付与ができない
  • あらゆることを紐づけて、応用できないから
  • 能動的な態度が身につく。単一な思考では自分の専門以外に対して受動的になってしまう
  • 体験していることの数が増えて、意味の読み取りが深くなる

もし一つのことでできるおおよそのことを100とすると100の質をどうこうするよりいろんなことで100に近いことをパッパとする方が経験が増えて多角的な考え方ができるよねってことです。ひいては各分野というフィールド間の知識をくっつけ合って新しい何かを生み出せるかもしれません。

著者から言わせると「食事をしながらテレビはOK」、現代的に分裂思考を表現するならば「みんな副業しようぜ!」ってところでしょうか。

複数のことに熱中するのはリスク分散にも

この本のいいと思ったところ

  1. 1980年代に書かれたとは思えないほど2020年の情報社会を捉えたかのような論調
  2. 情報の集め方、咀嚼の仕方がわかる

買ってから「もしかしてこれめっちゃ古くさいデタラメな新書だったかも」と思ったのですが、読んだ後は超満足でした。2021年のトップ10ではないのですが、それに限りなく近しい良書でした。

10年後でも通用するエッセンスが詰まってます。

本書の内容に関連して思ったこと

働いている人にとっての分裂思考は副業かと。働き方改革の流れの中で副業のハードルが下がりつつありますが、それでも「面倒臭い」とか「本業頑張れば十分」と思ってる方いないでしょうか?

それも一理なのですが、もし本業が潰れたらどうしますか?他に飯食っていける手段なんりスキルはありますか?


そう考えると分裂思考でない方が怖く感じます。

これは働いている人に限った話ではなくて、学生でも「工学部だから経済の勉強をしちゃいけない」とか「教育学部以外は教員免許を取っても仕方ない」なんてルールはありません。むしろその分野が実は期待はずれだったらどうしましょう。その分野の就活市場が良くなかったらどうしましょう。

少々極端ですが、経済学部で公認会計士をとった人よりも「理系を学びつつ公認会計士を取りました」の方が幅が効きそうな感じがしますよね。文系の人だって技術的な専門資格をとって置けば営業で役立つかもしれない、事務系と技術系の橋渡し的な仕事がもらえるようになるかもしれない・・・。

分裂思考であることはあれこれ異分野を経験することによるリスク分散の意味合いもあるのではないかと自分は思います。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中10点です。

この本は次のような方におすすめです。何回言うねんですが、80年代に書いたとは思えない内容でした。時代を跨いでもぜひ読んでほしい本です。

  • 情報化社会で上手く立ち回れる生き方をしたい
  • 人と違う思考回路で生きていきたい

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