この記事のもくじ
今回紹介する本
『ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした。』です。
あくまでライフスタイルの1つに過ぎないのとこれ以上追いかけるつもりもないのでこれまで関連本は基本的に読んでこなかったんですが、ミニマリストの本です。
41歳で4000万円というと自分が中期的に目標にしている40歳で資産額4000万円を達成されていることになるのでこれは参考になると思って読みました。
ちなみに筆者はブログも運営されているのですがかなり高い評価を受けているそうです。自分は読んだことありませんでした・・・。
書籍の構成
「お金にまつわる情報に振り回されずに心地よさや満足感を求めながら上手に付き合っていくヒント」になること、それを本書は望んでいます。
最後の感想にも繋がりますが、確かに具体的なノウハウというよりは考え方としてこういるといいよ、という情報が多いのでヒントになるというのはその通りだと思いました。
- ミニマリストとお金
- ものを減らすことによる居心地向上
- 財布の紐を締めるコツ
- 家計と貯金
- ライフスタイル
- 子供へのお金の教育
本のボリュームとしては軽めです。そんなに時間かからずに読めると思います。
書籍の気になった内容を一部紹介
貯金につながるライフスタイルについて書かれている3章の内容を少し紹介します。筆者は定期預金オンリーで4000万円を積み上げたのですが(それはそれですごいです。筆者は資産運用でいう元本オンリーで4000万円積み上げているので)、そのためにやってきたことをこのようにおっしゃっています。
- 家計管理はざっくり
- 普通預金ではなく定期預金
- 遠い未来より近い未来に目を向ける
定期預金は普通預金と違って手軽に引き出せない、一応手続きすれば一部解約という形で引き出せますがハードルがある分メリットというのは確かに!と思いました。
意外だったのはすべて定期預金でと言っているくらいなので資産運用を一切していないこと。ここは3点目の遠い未来より近い未来に関連しますが、iDeCoのような60歳まで引き出せない口座には魅力を感じないそうです。
簡単に引き出せないことは定期預金もiDeCoも同じ(そのレベル感が違うのはもちろんとして)なのにスタンスが違うとは思いませんでした。
感想などなど
この本のいいと思ったところ
- 比較的再現性がありそうなところ
- ケチケチしていない
- 首尾一貫した考え方
全体的にスッと入ってくる書きっぷりです。アマゾンでベストセラーなのもうなずけます。
本書では貯蓄率や筆者世帯の年収に言及していないので貯蓄率が何%だったのかとか年間いくら貯金していたのかはわかりませんが、少なくとも
- 夫婦で子持ち
- 旦那さんはむしろおごったりお金のかかる趣味がある
- 一軒家を購入している
という点は標準的な家庭にもよく当てはまると思います。しかも都内住みで達成されているので、ある程度年収はあるのでしょうが、全然参考にならない目標ではありません。
また、筆者は使うところにはお金を使う、不要なものには一切使わないというメリハリを持って管理をされています。この点も真似しやすい要素と思います。
本書の内容に関連して思ったこと
自分を顧みたときに筆者はケチケチしていないけど自分は明らかにケチケチしている(貯蓄率80%が目的になっていて、手段は問わない)ところが至らないなと思いました。
単にケチケチしてたりとかどこぞのお笑い芸人みたいに1ヶ月1万円生活で焼肉屋産の煙で飯食って節約したりして蓄財を達成しました!と言われても参考にならんわ!
って言われて終わりですが、どうせやるからには他人にも参考にしてもらえるような要素があったほうがいいかもなーと思いました。もちろん、蓄財が目的であって他人に参考にしてもらうことがゴールではないですが。
あと、遠い未来より近い未来を優先するというフレーズ気に入りました。確かに60歳とか70歳というのはあまりにもとおすぎて今から不安視していても、その前提条件が変わったりして不安視したことが無意味になる可能性があるし、若いうちに使えるお金を老後に後ろ倒しすることになるわけです。
バランスより蓄財も日々の生活も充実させたいならばこの意識は必須かなと思います。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 蓄財を頑張りたい方
- 両極端な生活をせずにバランスよくお金も貯めつつ楽しい生活をしたい方
正直ミニマリストであることの詳細は大して触れていなかったと感じましたが、それと本の良し悪しは別で、自分はすごく良書だと思いました。
「お金を貯めたい」「成功の近道を知りたい」そんなときはどうしても具体的な手法が書いてあるものに飛び付きがちですが、誰にでも汎用性のある情報はこの本に書かれているようなことだと思います。
- どんな心持ちでいればいいのか
- 大事にしていたことはなんなのか
- 成功するためではなくて失敗しないようにどうしたか
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以上でおわりです。最後までお読みくださりありがとうございました。