この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『火星の歩き方』です。
地球🌍の歩き方、ではなくて火星の歩き方です。
『えっ!!誰か火星旅行してきたの??』こう勘違いした方もいらっしゃるかもしれませんが、流石にそんなことはありません。
1960年台から始まった火星探査、今も各国から打ち上げられた探査機が上空もしくは地上に降り立って地表のデータを収集してくれています。そろそろ有人探査も・・・と期待できる時代になってきました。
そうなると一般ピーポーとして期待したくなる疑問はこれ。
「月もそうなんだけど、いつになったら火星に旅行行けるの?」
まぁ、今すぐは無理です(^_^;)
そもそも日本人は月面にすら到達していません。このニュース、知ってる方いるかもですが首相の本気なのか気分でいってるのかわからないレベルで2020年代後半が目標になっています。
とはいえGoogleマップで擬似旅行体験ができるように、火星も数多の探査機のデータによって疑似旅行ができるようになってきました。
そこで本書は「もし本当に行けるようになったときにどこを訪れるか、火星のことを勉強をしながら決めておこうよ!」というコンセプトで火星を擬似旅行しつつ、火星の特徴について深掘りして勉強できる書物となっております。
Googleマップでよく海外旅行気分を味わっている方には絶好の本ですよ!
- 火星の概要
- 有名スポットを巡る火星一周旅行
- 太陽系最高峰、オリンポス山を登る
- 火星の北極と南極
- 地球で体験できる”火星”
ユニークな火星の北極と南極
パッと火星の全体像が浮かぶ方ならわかると思いますが、火星の上下の端っこ、白くなってるところがありますよね?これです↓
ここの部分が火星の北極と南極ですが、地球の北極南極と同じように白いってことは氷?
そう思われた方は正解です。ただちょいと違う点、地球の北極南極とはまるっきり違う面白い特徴があります。具体的にどんなものか示します。
- 北極
- 北極の氷はほとんどが二酸化炭素の氷=ドライアイス
- でも水の氷もちゃんとある
- 波に見える砂丘がある(バグノルド砂丘)
- 南極
- 二酸化炭素と水の氷が層状に重なっている
- スイスチーズのような氷冠の形状
- 指紋のようなフィンガープリント模様
宇宙のことは好きなので折に触れてニュースをチェックはしていたのですが、ここまでわかっているとは思ってませんでした。どんどん性能のいい探査機が送られて高画質の画像、映像が撮れるようになったからこその事実でしょう。
そんな中、下手したら火星にはまだ水があるだのないだの議論している方もいるのでは・・・?
今は無理でも超遠い未来には・・・!
この本のいいと思ったところ
- 綺麗なカラー写真付きで説明されている
- さも火星に行ったかのような満足感が得られる
ぶっちゃけ、説明されていることの理由の部分はどうでもいいです。「火星ではこんなことが起こってるんだ!」「昔の火星は今の地球と同じような活動をしていたんだ。じゃあもしかしたら生き物も・・・」
このように興味を沸かせてくれることが宇宙好き&もっと宇宙が馴染みあるものになってほしい身としては重要なポイントです。まさに火星の歩き方に相応しくワクワクさせてくれる本です。
本書の内容に関連して思ったこと
自分が生きてるうちに火星で誰かが住むことはまずないと思いますが、こういう本なり動画なり観るとやっぱり行きたいなぁと思わされます。
「今行けないなら探査機送る意味あんの?」とか「そのお金で今の生活が便利になるようなことをしてよ」と思う方もいるかもしれませんが、冗談抜きですごーーく遠い未来には地球温暖化が進みすぎて人間が住めなくなるとか小惑星が接近してきて移住せざるを得なくなるとかで火星にお世話になるシナリオがやってくると思ってます。
そうなった時にこの本の趣旨じゃないですけど「火星に行こうとは決めたけど火星のどこに直陸して住居を拵えようか」こうなってたら遅いですよね。だから単にロマンがあるからといった枠に収まらずに今後も探査機をどんどん送って調べてほしいなと思います。
そうしたらたくさん知らない場所の映像を自分たちも見れますしね。冥王星のように。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中8点です。
この本は次のような方におすすめです。
次は月の歩き方とか出してもらえると個人的には嬉しいです。さらに進んで太陽系一周旅行みたいな本も出てくれたら・・・!考えただけでワクワクします。
- 地球の歩き方はもう散々読んだ
- 全く未知のなにかに触れたい