【2023年読書レビュー021】「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性

仕事のステップでよく使われる「知る」「わかる」「できる」にも生きそうな本

『「覚える」と「わかる」 知の仕組みとその可能性』を紹介します。


見出しの通り、仕事に限らず特定のスキル能力を自分のものにするには次の3ステップが必要だと言われます。

  1. 知る
  2. わかる
  3. できる

別に本書はどうやったらこれができるようになりますかってことを解説しているわけではなくて「覚える」とか「わかる」っていう人間の仕組みがどんなふうに機能しているのかって話をしています。

ネットが広まった今でも「覚える」ことの価値はある

昔と違って、自分が知らないことはサクッとグーグル先生に聞けば大概のことは答えを教えてくれます。そんなこともあって某ホリエモン(某になってない)も言ってるように、暗記の必要性は薄れている時代ともいえます。確かにある一つの能力しか伸ばせないなら暗記能力よりも知識情報を活用する能力がある方がいいかもしれません。一つなら、の話です。

それでも本書ではまだ覚えることの価値はあると言います。なぜか。

  • すぐに調べられるって言ったって、覚えているものを引き出すよりは遅い
  • ネット検索はまどろっこしい
  • 人間が覚えていることは単なる情報としてではなくて必要な整理がなされている

確かに「この本のこの辺に書いてあるんだよ」までは覚えているのに、そのページがなかなか出てこないと「あぁもうあの辺ってわかってるのに!!」とモヤモヤします。

結局、薄く広いところは暗記しとかなあかんなぁって個々人が自覚してるんじゃないかなって自分は思っていますがいかがでしょうか。情報を活用するにしたっていちいち調べるのは時間が勿体無いし、結局何度も調べているうちに必要なことって覚えちゃうから、暗記がいらないって言い過ぎですよね。

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