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ベストセラーの初版を読まずにレビュー
『LIFE SHIFT2』を紹介します。
2がつかない「LIFE SHIFT」は超超ベストセラーとして知られています。そちらは読んだことがないのに、こっちの方が新しいからというだけで本書を読みました。
そんなわけで元の方に何が書いてあったのかという前置きの情報はほとんどないながらのレビューです。本書は単なる高齢化社会、ではなくてテクノロジーの進化と高齢化社会のつながりにおける種々の問題がトピックになっています。
兎にも角にも勉強&勉強!
本書で焦点を当てている3つの要素です。
- 物語:自分の人生のストーリー(どこで働く、生活する)を考える
- 探索:学習と変身を重ねることで「移行」を問題なく完了させること
- 関係:有意義な人間関係を構築・維持すること
本書を読んでて、口酸っぱく出てくるなと思ったのが探索のパートの話です。
これまでの人生は3つのステージ(フルタイムの教育⇨フルタイムの仕事⇨フルタイムの引退生活、この3つのステージという言葉はめっちゃ出てきます)だったのが、マルチステージになると。つまり教育も仕事も一回きりではなくて
教育を受ける⇨仕事をする⇨学び直し(教育)⇨別のキャリア(仕事)⇨学び直し(教育)⇨別のキャリア(仕事)
こんなライフステージになるよってことです。別のキャリア、つまり転職自体は少しずつ広まりつつあるように思いますが日本だとまだまだ。それも問題ですが、日本の社会人は全然本を読まないことから分かるように働き始めてから勉強なるものを全然しなくなっています。
上記のマルチステージの人生を歩むため(というか歩まざるを得なくなる?)には転職なり新しい働き方をしていく前提にありますが、これをするには学び直してスキルを獲得することが絶対条件です。特に全ての仕事がなくなるわけではないにせよ、AIやロボットの台頭で単純作業の仕事が減っていくであろうことを踏まえるとスキルがない状態での転職は絶望的です。
つまり働き始めてからも勉強はしたほうがいい(WANT条件)ではなくて勉強しないと話にならない(MUST条件)というわけです。
だから本書では学ぶということについても解説が多く割かれています。大人はどんな勉強をすればいいのか、どのように学べないいのか、などです。その辺はここでは割愛しますけれど、兎にも角にも勉強しないとこれからの世界はやっていけない、それだけはわかります。
現在、勉強なるものをしていない人。なんでもいいです。自分が興味を持っていることでもいいです。ぜひ勉強を始めましょう。ちなみに最近自分はNEWTONという宇宙科学系の月刊雑誌を読み始めています。好きで読んでいるのもありますが、知識に幅を持たせておきたい、そんな思いもあります。