【2023年読書レビュー054】超インフレ時代の「お金の守り方」

今回紹介する本

『超インフレ時代の「お金の守り方」』を紹介します。


去年からがっつり円安が進んでからというものの、タイトルである「悪い円安 良い円安」という言葉をよく聞くようになりました。最近では「円安も円高も「一長一短があるのだから為替に良いも悪いもない」なんて意見も聞かれるようになりました。少なくとも今は「物価は上がって給料は変わらない」という状況なので良い円安だと思っている人はそんなにいなさそうですが。

本書で解説されているのはインフレ・ドル円のこれまでとこれから、それを受けた自分の資産をいかに守っていくかがメインです。YouTubeで金融経済系の動画を見ていたら著者のことはご存知かもしれませんが、結構ぶっ飛んだというか悲観にも程があるようなこと(言ってることが本当なら、なぜあなたは日本にいるんだ?!みたいな話)が多分に含まれていることをあらかじめ断っておきます。

自分の資産をどう守るか?

日常生活をする方からしたらインフレとか円安(急激な円安)の理由なんてどうでもよくって、生活が変わってしまうことが要は困るんだよ!!って話だと思います。

最近はいろんなものが値上げされていますが、もしこれが原材料価格分だけだとしたら従業員の給料をインフレ分上げるための原資はないので、給料の上がり方はこれまで通り、実質賃金としては下がる方向になってしまいます(実際、2022年末〜2023年にかけてはずっと実質賃金はマイナスの状況です)。

とするとすでに自分の資産は目減りしているも同然なのですが、これ以上傷を広げないためにも、以下に示す資産防衛術(資産の置き換え)はもはやマストであると言えます。

  • ドル預金orドル建のMMF
  • 米国株投資
  • 暗号資産

要は日本円以外の資産を持っておこうということです。外国株投資は購入時点は円で買っていてもドルを持っているのと変わりはないし、利回りが期待できる点ではドル預金よりもおすすめですね。

暗号資産はよくよく調べて自己責任で、って感じですね。自分がビットコインを持ってていうことじゃないのですが、やはり万人に進めるにはもう少し実績が欲しいところです。

新しいNISAが2024年から始まる中でも「投資はこわ〜い」という人は依然として多数いらっしゃるとは思いますが、インフレするのがわかってて何もしないで資産目減りが確定する状況を放置しておくのも同じくらい怖い話です。

ちゃんと調べてちゃんとした金融商品であればとんでもひどいことにはならない、少なくとこ何もしないよりはよっぽどマシです。ここまできたら「やったほうがいい」じゃなくて「やっとかないとまずい」と認識して資産運用をぜひ始めて欲しいところです。

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