この記事のもくじ
- 定年制度に少しでも関心のある方
- 「45歳定年」のニュースをそもそも知らなかった方
はじめに
現在の勤め先では何歳定年ですか?
自分のところは60歳ですが65歳引き上げ予定です。
Yahoo!のリアルタイムトレンドにも上がった「45歳定年」の文字。予想通りというべくの批判的なコメントやら意見が大量に発生して当事者が釈明をするまでに至りました。
おそらく「会社は60歳や65歳の定年まで面倒を見るべき」「どうせ人件費を削りたいだけだ」という考えがあるからでしょうが、自分はそんなに否定的に捉えていません。そこで今回は当該記事の内容および定年制についての個人的意見を紹介します。
対象の報道の内容
45歳定年の発言をしたのは有名も超有名なサントリーの新浪社長です。記事で紹介されている発言は次の2つのみです。
『45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ』
『社会経済を活性化し新たな成長につなげるには、従来型の雇用モデルから脱却した活発な人材流動が必要』
この結果、否定的なコメントやら意見が飛び出したので10日の記者会見で
『定年という言葉を使ったのは、ちょっとまずかったかもしれない』
『45歳は節目で、自分の人生を考えてみることは重要だ。スタートアップ企業に行こうとか、社会がいろんなオプションを提供できる仕組みを作るべきだ。『首切り』をするということでは全くない』
と思いっきり釈明発言をされています。
定年年齢の前倒しはダメ?
日本の定年制度の事情
厚労省に情報が開示されていますが、日本の企業で定年制度を設けているのは全体の95.3%。で、その95.3%のうちの97.6%が一律の定年を次の通り設定しています。
59歳以下で一括りにされちゃうくらいに60歳より若いうちに定年にするのが日本の中ではイレギュラーであることがわかります。そりゃこの前提で45歳って言ったら多かれ少なかれ炎上するのは自明でしょう。
この報道自体への個人的な感想
「これを読んだ人の意見は最初に紹介したようなのなんでしょどうせ」と思って見てみたら案の定でしたが自分はこの発言を肯定的に見ています。理由は次の通りです。
- 別に再雇用してもらう手だってある
- 人材交流を活発に、の発言もあるので今いる人を切って終わりには読めない
- 定年=完全に仕事をやめるではない
社長が62歳であることを引き合いに出して「じゃあお前が先にやめろよ」的な意見があったのですが、別に定年がすぎても働きたければ働けばいいのであって定年は所詮は区切りの1つにしかすぎないと思っています。
そういう意見をいう方には「じゃあ有能な人でも定年になったら一律切るべしと思いますか?」と言いたいです。ブツブツ呟いている人よりは経営の腕なり結果を残しているから社長というポストを務めているはずであって、その人を一律で切って後釜がいなくなる(もしくは不適格な人が後釜になる)ほうがよっぽど問題です。
ネット界隈の声がごく一部の層であると信じたいですが・・・
定年後ろ倒しのニュースのときのネット民の声は?
今回のニュースで意見している人と国会で定年延長を推し進めていたときに意見している人が全く同じでないことを祈るばかりですが、この報道当時なんて言われていたか覚えていますか?
『年金払えないからって一生働かせようとしている』『そんな長く働かないといけないなんて若手が可哀想』です。
じゃあサントリーの社長が定年は早めに、といったらこの始末です。ああいえばこういうの典型が多いと感じざるを得ません。
定年に関する個人的な意見は
さらに棘のあることを言うと定年制度にいちいち文句言っている人ってこうなんじゃないかと邪推してしまいます。
- 長くは働きたくない
- でもお金はたくさん欲しい
- 定年で切られたら別の会社で雇用してもらえる自信がないから困る
- 給料が年功序列なのをわかっているのでその期間には切られたくない
さっきも伝えた通り自分は定年は所詮は区切りの一つにすぎないと思いますし、別に定年があろうがなかろうが働きたければ働く、働きたくなければ働かずにある分のお金で生活すればいいだけの話です。
45歳定年のあとに安月給で働かされるのが嫌って言う方が「それに見合う仕事ができている」と自負してるんだろうなと思うとそれはそれで驚きですし、お金が足りないなら副業でもなんでもすればいいんです。
日本は終身雇用があるせいで「会社にもたれかかっていればOK」みたいな思考をしている人もいますが、それがかえって成長を妨げているような気もするのでもう少し柔軟になってほしいと思います。
定年をいじるのが無理もまずは副業・兼業の全面的な解禁とか週○日労働みたいに労働条件を柔軟に設定できるようにしてほしいです。