【要は元本次第】現行NISAと新NISAの収益差

まえがき

2月26日のマネーポストWEBにこんな記事が出ていました。

「新NISAのつみたて枠」と「現行つみたてNISA」 年利5%で15年運用なら非課税枠の収益に600万円の差も | マネーポストWEBマネーポストWEB

2024年からの制度拡充を前に、NISA(少額投資非課税制度)に再び注目が集まっている。  2014年に制度が始まったNISAの総口座数は、現在1700万強に上る。株や投資信託などの一定の金融商品への投資で得た利益(配当や売却益など)にかかる約20%の税金が非課税になる”お得な制度”のため、個人投資家に広く受け入れられてきた。 …

記事で言っていることとはこうです。この差分が大体600万円ということで、いかに来年からはじまるNISAがすごいかがわかります。

  • 現行NISA(積立J NISA満額40万円)で年率5%で15年間運用した場合:288万円
  • 新NISA(つみたて投資枠120万円)で年率5%で15年間運用した場合:873万円

現行NISAが悪いわけじゃない、単純に元本の問題

こういうと勘違いする人が出てきそうですが、別に現行NISAが悪い制度だってことではありません。両方ともいい制度です。ただ違うのは制度として年間で投資できる金額(元本額)が

  • 現行NISA(つみたてNISA):年間40万円まで
  • 新NISA(つみたて投資枠):年間120万円まで

このように違うからです。そりゃ新NISAの方がいいに決まっています。

もう一つ、注意点は記事の中で進められているのはインデックス投資。まではいいのですが、その例として挙げられているのが日経平均です。

・・・

いやいや、どうせやるならSP500とオルカンも併記していてほしいし、百歩譲って日本株にするなら時価総額加重平均の指数であるTOPIXにしてほしいですよね。

よりによって過去実績だけで言えばクソ同然の指数をおすすめするとはなんぞや・・・という所感です。この記事ではNISAという投資をするためのハコモノに関するものですが、本来はどの箱で投資するかよりもどの商品、指数に連動する商品を選ぶかの方が大事なはず。その上で「どうせ投資するならNISAとかiDeCo使おうよ」というだけの話です。

NISAがすごいのはこの記事でもわかってもらえそうとはいえ、どうせならこれをそのまま読んだ人が「なんでこんなものに投資したんだ」とならないように商品についても複数乗せておいてほしかったですね。

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