生活保護を受けられる条件は?

はじめに

COVID19の流行で収入が減ったとする方が半数ほどいるというアンケート結果があります(まねーぶ)。それだけ家計も苦しくなった方がいらっしゃると想像します。

自分も一時休業の煽りを受けて若干収入がヘリはしたものの貯蓄率がバグっていたおかげで生活が苦しいということは幸いありませんでした(普段から自分に厳しくしているとも言える)。

収入が若干下がっただけなら生活レベルを落とすとかして対応可能かもしれませんが、そもそも職を追われてしまうと収入が絶たれて全く生活ができなくなった方もニュース番組等で拝見してきました。

経済的に困窮した場合の最終手段がそう、生活保護です。

某2ch開設者も生活保護取ればいいじゃん!とよくおっしゃっていますし、菅首相も「最終的には生活保護」と発言されており、いかにも困ったらいつでも受給を受けらるかのように聞こえますが本当にそうなのでしょうか?そんなに美味しい話があるとは思えません。

菅首相「最終的には生活保護ある」コロナでの困窮問われ:朝日新聞デジタル

菅義偉首相は27日の参院 予算委員会で、 新型コロナの感染拡大によって生活に苦しむ人たちへの対応を求められた際、「政府には最終的には 生活保護 という仕組み」があると述べた。   立憲民主党 …

ということで今回は生活保護を受給する条件やもし受給できた場合の内容、デメリットなど紹介します。自分もお世話にならないとは限らないので。

生活保護ってどんな制度?

厚労省のHPから引用します。

制度の趣旨

『生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。』

日本国憲法25条には『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』とあります。これを受けた生活のセーフティーネット制度といえます。

諸外国の生活保護制度
ちなみに日本以外の先進国だと似たような収入保障制度が存在します。気になる方は厚労省のHPまで「生活保護 海外」で調べると出てきます。

現在の利用状況

2017年時点で1.69%です。自分の感想は「結構多いな」です。

予算額

大多数の国民は生活保護の恩恵には一切あやかっていない(何ならその方達のために納税してるようなもん)訳ですが、国はどのくらいお金を使っているかというとこちら。上記と同じく2017年実績で3.8兆円です。

ここ2〜3年の国家予算は100兆円程度なので予算の4%弱が国民のセーフティーネットに使われていると。これが全員本当に働けなくてしょうがなく、ならしょうがないんですが絶対そうじゃない人がいるので納税者としては納得できないところです。

そんな簡単じゃない?生活保護をもらえる条件

誰かさんは「さっさと生活保護もらって悠々自適に」なんてYouTubeライブでよくおっしゃっていますが、本当にそんな簡単にとれるものなのかと思ったらそんなことはありません。それなりの条件がついてきます。

  • 資産の活用
  • 能力の活用
  • あらゆるものの活用
  • 扶養義務者による扶養

これら全てをしても最低限の生活費に対して足りない分だけ給付を受けられるのが生活保護です。

資産の活用とは端的にいうと持ち物の売却です。自動車も生活になくてはならない(周辺に公共交通機関が一切ないとか障害を持っていて公共交通を事実上使えない)場合を除いて手放す必要があります。

能力の活用は働けってことです。

あらゆるものの活用とは他の収入源で何とかしろってことです。

最後の扶養義務者による扶養とは親族がいたら援助を受けるということです。

これらを満たしていることを示すために事前の資産調査なども行われるので仮に受給を受けられることになっても受給を続けている間は公的機関の監視下におかれていることになります。

そんな上手い話はないということです。

ちなみに
他国では受給する場合には現金資産に制約がかかる場合もあるので、その点日本はましです。

自分は生活保護よりベーシックインカム派です

まず自分はそこまでして「最悪生活保護あるから何とかなるっしょ」とは割り切っていません。生活保護を受けると定期的に公人によるチェックが入るので全然経済的に自由じゃないし、生きるか死ぬかの時だけ検討するかなと思います。

どうせやるなら全国民に月5万円くらいのベーシックインカムくれたらいいのに派です。その分当然財源はいるので、例えば今の給料のほとんどが税金という形になる可能性もあるのかなとは思っていますがこの方がお金の心配がいらなくてハッピーです。

とにかく!こういう制度は知らないより知っていたほうがいいので自分には関係ないやなんて思わずに知る努力をしましょう。自分もブログやってなかったら一生調べなかったかもしれません。

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