NASDAQ 20年リターンの変遷

S&P500バージョンの派生シリーズです。

以前には各種指数で

  • 積立・保有期間で年率のリターンはどう変わる?
  • 確実に年率リターンでプラスになるのは投資期間何年以上?

を調べたわけですが、出した数字は過去実績を全てひっくるめた平均ですので極端な話1980〜1990年に投資を始めた場合のリターンが年率10%で1990年〜2000年に投資を始めた場合のリターンが0%だとしても平均としては5%となります。以前出した記事で出したリターンというのはここでいう5%のことでした。

先日出したS&P500のもそうした背景があったので、1つ長期投資の目安とされている20年という投資期間(このシリーズは一括投資の前提です)でのリターンが投資をしたタイミングでどう変わるか、を示したわけです。

今回はNASDAQの場合についてサクッと結果だけ紹介します。

一括投資や積立投資のシミュレーションを読んだことがあるならご存知のようにリターンだけを見ればNASDAQが1位です。このグラフでも安定してリターン7%を超えています。レバナスが人気なのも納得ですね。

頻度分布に置き換えてみても同じく。

年率10%って投資をしていない人にとってはもちろん、投資をしている人にとっても高すぎるとも思う水準です。少々のリスクを負ってリターンがほしいならナスダックというのは過去の実績からはっきりしてます。

リターンを追求するなら過去実績ではナスダック。でも

投資をするからには配当だろうが値上がりだろうがとにかくリターンが欲しいはず。その点ではナスダックは第一選択として妥当と思えます。

が、

これが4%ルールなど毎年同じように取り崩す資産としてみた時には考えものです。要はリターンがどうかではなくて振れ幅がどうかが問題。

人は「10%の確率でもらえる100万円と必ずもらえる10万円」を提示された時に後者を選ぶ傾向がありますが、これに当てはめたときに「振れ幅は大きいけど平均リターン10%と振れ幅は小さいけどほぼ確実に5%」もまた後者の方が計画が立てやすくて安心というものです。

一般的にインデックス投資から高配当ETFへの切り替えはお勧めされませんが、NASDAQのように上がる時は爆上げ、下がる時はガッツリ下がるというインデックスだとあくまで資産形成期にだけ活用するのがいいのかもしれません。

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