【2021年読書レビュー】大人の精神力

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この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『大人の精神力』です。

「いまどきの若者は〜〜〜」どの世代の大人からも言われます。逆に「いい歳して」「今の大人なんかより若者のほうが現実的でしっかりしてる」こんな意見もよく耳にします。

客観的に見て足りていないと思われることがあるからこのような指摘をしあってるんじゃないかと考察しますが、じゃあ何が揃っていると足りていると判断されうるかという問題になります。

本書では精神力と言ってもひと昔まえの鋼の精神的なものではなくレジリエンスな状態をよしとしており、そのために必要なことを10に分けて解説しています。

本書の構成は以下の通りです。

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本書の構成
  • バランス感覚
  • 暗誦による精神安定
  • よりどころとなる言葉の確立
  • 活字を使った想像力の醸成
  • 40代からのセルフマネジメント
  • 精神安定できる習慣を見つける
  • 4つに区切った人生設計のイメージ
  • 孤独の強さ
  • 幸福とは何か、考え方を確固たるものにする
  • ゆるい宗教観の維持

4つのライフステージ

人生を大きく分けてくださいと言われると自分だったら

  • 生まれてから働き始めるまで
  • 働いてから定年退職するまで
  • 定年退職から死ぬまで

の3つに分けます。

ほか、有名な区切り方だと『論語』のこれが有名ですね。

  • 十有五にして学に志す
  • 三十にして立つ
  • 四十にして惑わず(不惑の40代と言いますが語源はこれです)
  • 五十にして天命を知る
  • ・・・

本書では人生設計のところでインドにおける人生の区切り(四住期)を紹介していました。

”四住期”
  • 生まれて〜20歳:学生期(勉学に励む)
  • 20歳〜40歳:家住期(家庭を築く)
  • 40歳〜65歳:林住期(林の中で自己を見つめる)
  • 65歳〜死ぬまで:遊行期(あらゆる執着を捨てて生きる)

文字通り受け取るとまるでFIREしてる人の生き方みたいで面白いですね。おおよそ論語で言われていることと似ているように思いました。

ちなみに著者である齋藤孝さんは45歳を区切りにして3つのステージに分けることを考えているそうです。

自分で人生のレールを設計&敷設する

この本のいいと思ったところ

  1. 含蓄に富んだ表現、ものいい
  2. 過去名著、文献を積極的に引用した根拠のある論理展開

齋藤孝さんはとにかく活字(本、新聞)を推していますが、ただの頭でっかちではなく「脱力タイムズ」に出演されるなど非常に幅の広い方で著書やメディア出演時の言葉の表現が非常に面白いです。

いい意味でよく勉強されてこられているんだなとわかる表現の仕方や古典など活用した意見の主張で本当に勉強になります。

本書の内容に関連して思ったこと

自分で考えずに生きていると前半明記したような、よくある人生の区切りで持って生きていくことになりますがそれが個々人にとっての正解とは限りません。

人によっては仕事が好きだから70歳80歳まで働いていたいと言う方、50歳くらいまで働いて一旦大学に通い直してから新しい仕事をしてみたいと言う方、さっさとリタイアしてボランティアに精を出したいと言う方それぞれいらっしゃいます。

このような明確な意思を持って生きていくには本書で紹介されたことが実践できていないと他人に迎合したり少しよくないことがあったらすぐに断念したり、なんてことになります。

社会としては定年制度をどうするとか年金制度をどういじるみたいな話が持ち上がりますが、まず自分はどうしますか?ということを考えていくと自ずとレジリエンスのある精神が身につくのではないでしょうか?

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中10点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • 自分軸を持って生きれていない
  • 自分の中で「これがいい!」と思える人生を送りたい

本書の主題について学があるかどうかはおいといて、齋藤孝さんの本はどれも表現、過去の名著を知ることができる良書ばかりです。どれでもいいので一冊読んでみるといいかなと思います。

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