【2022年読書レビュー】日本が飢える! 世界食料危機の真実

まえがき

今回紹介する本

『日本が飢える! 世界食料危機の真実』です。

本書の概要

タイトルは世界食糧危機ですが、著者が本書で訴えているのは次の2つ。

  • 日本の食糧安全保障の危機
  • 農林水産省、JA農協、農林族議員の悪しきポイント

1点目はわかります。2点目、何も知らない人からするとぽかんとしますが、著者は農水省で働いていた経験があり、農水省、JA、農林族議員のトライアングル(本書では農政トライアングルと呼んでいます)が食糧危機を招き、悪化させる諸悪の根源であるという判断に至ったからです。

農家の高齢化(これは漁業とか林業もそうかもしれませんが)や自給率が低いというふうな問題意識を持っていてもsくみのところの問題は一般人だと意識が及びません。裏事情的なのを知りたい人にはおすすめです。

ちなみに「食料」と「食糧」両方本書で使われていますが、豆知識的に両者の違いを載せておきます。ほぼ一緒やんって思いますが。

  • 食料:食べ物。食べ物になる材料
  • 食糧:食べ物。特に主食とする米や麦など
本書の構成
  • 食料とは何か?
  • 貿易から見える世界の食料事情
  • 真実を歪められた日本の農業
  • 食料自給率というまやかし
  • 持続可能な日本の水田農業
  • 食料危機を招く農政トライアングル
  • 食料危機説の不都合な真実
  • 日本が飢えるー餓死者6000万人

電気はなくても生きられるが、食料はないと生きられない

現代に関する問題の一つに地球温暖化があります。嘘か誠かは置いといて「地球温暖化を止めるには今から江戸時代のような生活をしないといけない」というような例えを聞いたことはないでしょうか?

今やたくさんの便利なものが存在する前提で世の中は回っていますが、車にしろ、電気にしろ、インターネットにしろ、なくなったら困るものはありますが生死には直結しませんよね?

でも、食べ物は別です。世の中にはほとんど食べずに生きてる方もいるようですが、圧倒的大多数の方は食べ物がなくなったら遅かれ早かれ死んじゃいます。ということは軍事的な安全保障とか経済の安全保障ってありますけど、本来的には食の安全保障が第一に来ないといけません。

じゃあ日本はどうか?というと戦後を基準にした時に畜産以外は全て生産量が下がってます。お米も、芋も、野菜も、果物もです(年代別の生産量は本書に乗ってます)。

この現状に絡んでいるのがJAとか農水省とかの利益優先の政策・行動らしいですが、そこは割愛します。

あとがき

今年は円安由来の物価高、ウクライナ情勢に影響を受けたエネルギー価格の高騰など家計を悩ませることばかりです。

それがなくても国産の食品よりも海外産の肉とか魚が安いということで元から輸入品メインでお買い物していた方は多いと思います。

目先の節約をするなら、それが合理的かもしれませんが長期的にはどうか。自分で農作物も育ててない(現状これがマジョリティーでしょうからまぁいいとして)、でも日本国内で育てられたものも食べないというのを続けたとして

  • 日本国内で食べ物を作ってくれる人がいなくなる(極論)
  • 海外から輸入するしかなくなる
  • 為替、現地通貨ベースでのインフレ影響を受ける

ってので結果的に高くつくようになったとしてもそれは自業自得です。自分はこれは嫌なので、スーパー行く頻度自体そんなに多くはないですが、その時にはなるだけ国産のものを買うようにする、っていうのをやっていきたいですね。自分で育てられるようになればゲキツヨですが、すぐにできるもんでもないので。

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