【2023年読書レビュー057】再開発と街づくり

今回紹介する本

『再開発と街づくり』を紹介します。


これから本格的に人口減少時代に入ろうかと言う中で、今までのようにあっちこっちに好きなように人が住んで端から端までインフラも整備して公共サービスも維持して・・・というのは無理が生じることが容易に想像されます。

そこで出てくる街づくりの考え方がコンパクトシティです。国土交通省からもこんな資料が出ており、国として推進したいんだろうなという思いが伝わってきます。個人的にもコンパクトシティの考え方には賛成で、これを機に公共交通機関中心の街づくりをしてほしいなと期待しているところです。

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本書は東京は四谷というエリアの再開発事業に携わった四谷出身の著者が、当時の経験に基づいてこれからの街づくりのポイントやコンパクトシティの考え方を解説しています。

コンパクトシティであることの要素と必要条件

著者が目指す街づくりが実現できる2つの条件です。

  • 交通の要所であること
  • コンパクトシティであること

これって独立してなくて密接に関連している(交通の要所になるようなターミナル都市じゃないのにコンパクトシティにはならないだろうし、コンパクトシティが交通の要所になってなかったら、それってコンパクトシティと言っていいのかという疑問)ので2つというか1つという気もしますが、それは置いときまして。

このコンパクトシティであることのさらなる必要条件として本書では4つ挙げられています。

  • 交通の要所であること(やっぱり重複じゃん!!)
  • 「旗」を立てる中心的な拠点から徒歩5分程度でアクセスできること
  • 働く場所があり、住む場所があり、遊ぶ場所があること(職住遊の近接)
  • 発展の原動力となるリーダーがあること

これ結構きついというか従来の三大都市圏+札幌、博多くらいしかエリアとして該当しないですよね。職住近接はよく聞かれていたもので、この2つなら上記に加えて各都道府県の県庁所在地も当てはまると思う(それでもそれくらい)のですが、遊びまで含められてはかなり厳しい。

個人的には日常生活がコンパクトシティの範囲に収まっていれば十分で、遊ぶ場所なんてそもそも何を持って遊ぶというのかによるので整備不要だと思います。多分著者は映画館とかラウワンとか、そういう施設があるかないかを指しているんじゃないかと察しはしますが。

というか遊ぶ場所と住む場所は両立しないというのが自分の意見です。東京は遊びに行く場所ではあっても住むのにいいとは思わないし、仙台は住みやすいけど遊ぶ(観光する)場所はないしという具合に。

他の要素はなんとでもなりそうですね。

コンパクトシティ化するのにもヒトモノカネが必要にはなりますが、これからの時代は選択と集中をどうせせざるを得ないと思われるので、今のうちからそのつもりで整備が進んでくれることを期待しています。

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