学生の間に貯金はすべき?

一般的に学生時代特に大学生の間は「貯金なんて一切せずに自己投資したほうがいい!」と言われます。ただし、人によっては将来が不安だから、何かお金を使いたいと思うものがありつつも貯金しておきたいと言う方もいるでしょう。

そこで今回はタイトルの通り「学生の間に貯金はすべきかどうか?」についての私見をご紹介します。

学生のお金事情

本題に入る前に整理をしておきましょう。

収入

  1. 実家からの仕送り
  2. 奨学金
  3. アルバイト
  4. その他(YouTube・ブログなど)

どんどん学費も上がっているのでご両親からの金銭援助なしで頑張っている学生さんもいることでしょう。個人的には大学に通うために勉強する時間を割いてアルバイトをするって本末転倒感があるなと感じてしまいますが。

そういう自分は仕送りとアルバイトでした。もっとも奨学金=借金なのに働いてもいない学生の分際で借りるほうがよっぽどNGというのが親の考えだったので最低限の生活費は仕送り、それ以外で遊びたければアルバイトの分で、という棲み分けでした。

出費

実家暮らしか一人暮らしかで額も内容も大きく変わってきますが、おおよそ次の感じだと思います。

  1. 生活費(食費・家賃・水道光熱・携帯)
  2. 部活・サークルの交友費
  3. 書籍代
  4. 遊ぶのに使うお金

地味に痛いのが書籍代です。大学で使うような本は1冊3000円とか4000円がざらだし、その大学の教員が自ら執筆しているようなケースもあって「こいつら学生に買わせて金儲けしたいんじゃないか?」と内心不満を垂れながら買っていたのを思い出します・・・。

ようやく本題!

そもそも貯金できるのか問題

本題を崩壊するようでアレですが、特に今のコロナ禍では飲食店でバイトするという選択肢もせばまっていて、とても貯金する余裕のある人はいないんじゃないかと思います。

平生だってお金がないと言いながら過ごしている学生は一定数いたわけですから、学生に関しては貯金をするしないではなくて貯金をしようにも余裕がないのが実情だと思います。

なので貯金ができていないとしても個人的には批判をする気もありません。ギャンブルでバイト代を1日でつかったとかは別ですよ笑。

ifの話:もしも貯金をする余裕があるなら・・・?

が、人によってはアルバイトをめっちゃ頑張って余計な出費を一切せずに生活できている方もいるでしょう。そうなると今あるお金を今のために使うべきか将来のために残しておくか迷われるはず。

いったん自分がどうしてきたかは置いといて、もし今の自分なら次のような使い方をしますし、他人にもお勧めします。

  1. 余裕しろの20%:資産運用
  2. 余裕しろの10%:現金貯金
  3. 余裕しろの30%:勉強に必要なお金
  4. 余裕しろの40%:単純に自分がやりたいと思っていることにかかるお金

テンプレ

資産運用

「せっかくのお金、今しかできないことに!」というのは分かるのですが、これは将来のためにすることをお勧めします。ただしこれは老後資金をためるためではなくて、資産運用がなんぞやを知るための勉強的な位置付けとしての資産運用です。

値動きのあるものを買うと値上がりも値下がりもあります。もし元本が10万円なら半減しても5万円ですが、1000万円の元本なら500万円の含み損です。

働き始めてから・・・と考えている方もいるかもしれませんが、働き始めていきなりまとまったお金を放り込むのは危険です。

元本が少ない状態で暴落や暴騰を経験しておくことでまとまったお金を運用できるようになったときに適切なリスク管理のもとで投資を進められることにつながります。

まずは月1000〜2000円の範囲で始めるのがいいかと思います。

現金貯金

これも位置付けは資産運用と似ていて、常に手取りの10%は貯金する癖をつけるために実行することをお勧めします。

使えるお金が増えるとあるだけ使ってしまう方いないでしょうか?そこで少し心苦しいですが学生のうちから貯金する習慣を身につけておこうということです。

勉強に必要なお金

ここでの勉強とは学校の勉強ももちろんですが、留学とか旅行に行くのも立派な勉強です。知識と経験は最強の自己資本になりますから、少し割合多めです。

お金を借りてまでしろ!とは言いませんが。

やりたいことに使うお金

はい、残りは好きに使いましょう。卒業旅行のためのつみたてとしてもいいですし、友達と飲みに行くのでもいいです。

ここで強調しておきたいことは周りがやってるから、大学生っぽいからではなく自分がやりたいと思ったことにお金と時間を使いましょうということです。

誰に聞いても同じ回答が返ってくると思いますが

社会人になったら本当に時間なくなります。

「いやいや、連休もあるし土日は休みでしょ?」と思われるかもしれませんが、まずブラック企業なら休みはありません(それは会社がおかしいですが)。さらに土日休める場合でもたかだか2日間でできることは限られていますし、学生のように夏と冬に各2ヶ月休みが取れるなんてことは日本企業の場合はあり得ません。

いまの自分も一応休みをフル活用はしていますが、所詮は連続2日のみです。「もしこれが1週間なら」と思うことはしばしばです。

結論:貯金はできるに越したことはないけどほどほどに

貯金ができるということは収入>支出の状態に家計管理できているわけなので非常にいいことではありますが、無理してすることはありません。それこそ自分のように貯蓄率80%とか50%とかを目指すのはやりすぎと思います。

人に言われなくても分かる話ですが、とにかく時間は貴重です。少なくとも学生は時間の自由を手に入れているわけですから金銭面がクリアしてできることであれば是非やってほしいなと思います。

別の記事にも書きましたが自分の後悔は北海道・東北・鹿児島(知覧)への旅行を行かなかったことです。しかも全くお金がなかったわけではなく、貯金はしていたのに学費の返済ということで親に渡した結果お金がなくなったという顛末です。

これを読んでいる方にはそんなことでできることを断念しないでほしいと切に願っています。貯蓄癖の素質さえあれば学費の返済なんて働いてからあっという間にできるので。

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